雨音で目が覚めた

 雨が降っているわけはないがと思ったが雨だった。しばらくして止んだ。通り雨だった。
 夢を見た。私が京都の旅館の女将の旦那というような設定らしい。正式な婚姻はしてないようでもある。肝心の女将はしかし夢に出てこない。私は使用人たちの間でぼうっとしていると、私の昔の恋人とおぼしき若い女性が泊まりに来る。その女性のことが私はわからないのだが、彼女は若い。随分歳取ったわねとか言われる。なんだろうこの女とか思う。あとは夢の仔細は忘れた。
 そろそろ梅雨が終わる季節だろうか。夏が好きだったのだが、今は暑さが苦手になりつつある。