我ながら書いてることが爺くさいが

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応募のあった458作品から最優秀賞に選ばれたのは、横浜市の主婦、倉島和美さん(34)の「今ならもれなく一生幸せ保証付きでお買い得です!」。

 こういうのってあれだな。知人の家に行ってお茶の間でサザエさんとか見ているというときのバツの悪さのような。
 あるいは、伊藤園のお茶の、サラリーマン川柳をつい読んでしまったような自己嫌悪というか。
 まあ、この手のことに微笑むようになってこそ、大人というか、オヤジというか、爺というか、どうでもいいけど、ってか、俺だってその場と取り繕うくらい微笑むけどさ。
 うへぇ。
 「一生幸せ保証付き」とか言われたい女がどのくらいいるのだろう。実はかなりいるのかもしれない。そのあたり、正直に言うと、さっぱり私にはわからない。
 幸せってなんだかよくわからない。まあ、この歳のオサーンが言うことじゃないが、気分がいいときかなと思っている。この春ごろからか、なにげに気持ちがいいことが多い(反面、青春時のような不安におののくことも多くなったが)。泳いで、緑の木陰を歩いて、ああ、気持ちいい、幸せとか思うし、まあ、その程度の感覚をとても大切にしたいと思うようになった。
 そうした感覚がすべて根こそぎ失われるような日もまたきっとくるのだろうなと、私は取り越し苦労をする。