ついでに料理の基本がたいてい基本になってない理由

 推測なんだけど、料理のうまい人が基本といっている基本は、実は奥義に近い。
 料理本を書く人はそれなりにセンスとかあるから、実は、ある意味、人が料理をするということがまるでわかっていない。
 むしろ、料理の味付けがめちゃくちゃな人がなぜそうなるのかの過程を分析するといいのにと思う。これは見ていると面白い。
 じゃあ、料理の基本ってどうよなんだけど、とりあえず、それが理解できるかということだろうと思う。たとえば、霜降りとか、言われたとおりにすればいいのだけど、霜降りしてどう変わったかを自分で理解できるかことが実は、つまり、その理解を積み重ねていくメタ能力が基本だったりする。
 ついでにいうと。
 素材の蘊蓄とか、料理を知識化するのは、基本のまるで反対。料理の美学とかご勝手に。