では眠れないときはどうするか

 ⇒極東ブログ: [書評]脳は意外とおバカである(コーデリア・ファイン )
 この本にもあるが。

 あの眠れなかった夜、私は大きな間違いを犯していたのが、今ならよくわかる。頭の中にはすでに多くのことが詰まっているのに、言うことをきかない自分の意志と、負け戦をしていたのだ。しかしこれは不眠症の患者にはありがちなことなのである。逆説的だが、そういうときは、全力で目をさまそうとするべきなのだ。不眠症の患者に眠るなと指示すると、本当にふだんより早く眠りに落ちる。皮肉過程理論に従うと、眠れないという考えを抑圧するという、絶対にうまくいかない試みをやめることができるからだ。脳の執事も、もうそれらの思考を掘り起こそうとはしないので、それが意識に飛び出てきて邪魔することもない。