毎日社説 米大学乱射 銃規制に本気で取り組め

 少し踏み込んでいるのは評価したい。

 これほど人命が犠牲になっても、銃の禁止どころか規制が進まないのは憲法論争に決着がつかないためだ。全米ライフル協会など銃擁護派は憲法修正2条「よく規律された民兵は、自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保有し携帯する権利は、これを侵してはならない」を根拠に銃規制に反対してきた。生命や財産の保護を政府に任せず、個人が銃で自衛する。この考え方は独立戦争にさかのぼる政府の干渉への抵抗や、西部開拓の伝統と重なる。狩猟が男らしさと結びついた時代もあった。国の成り立ちや社会のありかたと深くかかわり、価値観の違いを反映して規制派と擁護派の対立は険しい。

 後半がちと違う。
 参考⇒ジョン・ロック - Wikipedia

彼は、王権神授説を否定し自然状態を牧歌的・平和的状態と捉え、公権力に対して個人の優位を主張した。政府が権力を行使するのは国民の信託 (trust) によるものであるとし、もし政府が国民の意向に反して生命、財産や自由を奪うことがあれば革命権をもって政府を変更することができると考えた。革命権の考え方はのちにバージニア権利章典に受け継がれていく。

 で。
 問題はこの革命権なのだが、この行使の主体は何か?という問題だ。
 この関連は
 ⇒極東ブログ: [書評]ウェブ人間論(梅田望夫、平野啓一郎)
 でちょっと触れたのだが、コメントやトラックバックなどを見るかぎり、理解されなかったようだ、というか、こうした問題意識が日本人にはないのだろうかという印象を持った。