久野収かぁ

 まあ、私より上の年代層の人にはどのポジションであれ、久野収かぁと思うのでは。鶴見俊輔かぁとか。個人的には奈良本辰也かぁと。
 薄い⇒久野収 - Wikipedia

哲学者としての体系だった著作や、いわゆる「主著」と呼ばれるものがないものの、多くの評論や対談などを通じて、戦後日本の政治思想や社会思想に大きな影響を与えた。

 言われてみると久野収の主著っていのが思い浮かばない。
 薄い⇒奈良本辰也 - Wikipedia
 薄い⇒鶴見俊輔 - Wikipedia
 薄いなぁ。時代だなぁ。
 ふと思い出して福本和夫をウィキペディアで見ると、ない。
 無意味と思いつつ⇒吉本隆明 - Wikipedia

原書で読めない吉本は、欧米の学識はすべて翻訳書に頼っているが、そうした翻訳による誤解や思い込みをアカデミズムの学識者から指摘されても、猛然とした強弁で対抗して、絶対に自説を曲げなかった。

 吉本は化学屋なんでドイツ語は読めたと思う。それほど語学力がないので表に出さないだけではないか。特許屋のバイトでは翻訳みたいのもちとしていたかと。ただ、欧米の特定学問の基礎ができてないのは確かで、言語論とかめちゃくちゃ。ただ、今でいうと化学では修士くらいの水準があって実はアカデミズムもよくわかっている。というか、彼は自然科学系については普通の科学者と同じ態度しかしてない。このあたりいわゆる文系の人は吉本隆明の理系的な面がよくわかってないように見える。
 吉本は遠山啓の弟子でもあって、若いころ数学基礎論なんかも勉強している。
 ⇒遠山啓 - Wikipedia