秘仏

 ぶくまより。
 ⇒東京国立博物館の仏像展には絶対行った方がいい : ココロ社

 最近の若者は、「趣味はSEXッッ」ってブログに書いてしまうくらいですから、仏像などはお好きではないかもしれませんが、10月から2ヶ月にわたって東京国立博物館で開催される仏像展(http://butsuzo.jp/)は、ちょっとすごすぎるので行っていただきたいと思います。
 今回のポイントは、何と言っても、門外不出の向源寺十一面観音が、琵琶湖北岸の田舎町からはるばるやってくるところです!仏様のお姿はこんな感じです!▼

 琵琶湖の周りの寺には秘仏が多いような気がする、というだけで具体的にどれどれというほど見識はないのだが。
 私もあれは秘仏かなというのをいくつか見た。いわゆる「趣味はSEXッッ」ではなくて妙見信仰がけっこう広まっていたのではないかと思えるようなものだが。
 そういえば、当麻寺のお練りを見て知ったのだが、あの胎内仏は「SEXッッ」の暗喩で、まさに折口信夫死者の書は死者との「SEXッッ」がゆえに中将姫なのだと思った、っていう書き方が変だが。このあたりの資料はけっこう貯めていたのだが捨てた。研究途中の古書なんて売るもんじゃないな捨てろみたいな。
 高校生のとき、東洋館で河口慧海がもってきた秘仏を見たことがある。ヤブユムが随分あって、ガラスの棚だったから下からちゃんと覗いてディテールまで見てしまった。いくらある程度知識はあるとしても高校生にはちょっとなの秘仏ではあったが、あれはその後公開しているのだろうか。ネットを見ると「河口慧海将来品とラマ教美術」というのをときたまやっているようだが、あれを展示しているのだろうか。だったら、す・ご・い・よ。
 それにしても晩年の河口慧海の信仰を思うと、あのヤブユムはどういう理解だったのだろうか。なぜあんなに持ってきたのだろうか。日本で理解なんかされないのに。