朝日社説 ブレア英首相 戦争の代償は大きかった

 だが、長期政権への飽きに加えて、閣僚のスキャンダルや選挙資金をめぐる疑惑などが相次ぎ、労働党への逆風が強まっていた。何よりも決定的だったのは、米国とともに参戦したイラク戦争での失敗だった。

 そう言えるのか? ごく普通の国際政治の観点から。
 スペイン、イタリアについてはそう言えないでもないように思うが、ではその二国の現状はというと日本ではあまり報道されていない。
 参戦しなかったドイツ、フランスはどうかというこれも評価が難しい。ただ、欧州は変わった。
 イラク戦争については統治政策を含め失敗と言う判断もあるだろう。ただ、これはやはり統治の失敗であり、その意味でアフガンの状況と同じに思える。そこでアフガンの失敗はアフガン介入が原因だとも言えるが議論はうまく整合してこない。アフガンの問題はパキスタンの問題でもありそうなるとインドや中国が関係してくる。