歳を取った分若い女はvagueに見える

 高校生のくらいの女の子がタバコを吸っているの見かけるとき、これは案外二十歳過ぎかと思う。女の歳がまるでとはいかないがわからなくなってきている。20代の女とか子どもだなぁとか思うが、かつて18、9だった男から22の女がどう見えたかという記憶もあるので、それも奇妙な感じがする。
 同級生くらいの女だとすでに大卒の息子や娘がいるわけで、彼ら・彼女らからすると、私の同級生の女というのは、おかーさん、なのだろう。そのあたりも、よくわからない。彼女たちのひとりひとりが私はまぶしく見えた時期があった。個別のことはすっかり忘れてしまったが、あの女性が素敵だなとときめいたこともあるのだろう。その一人ひとりが今、おかーさん、なのだろう。
 ま、ってことは、俺がおとーさんってことでもあるだろうが。
 私もなんでブログにいるのかよくわからないが、ある年代からおとーさんに見えるとする。でも、弁当なんておとーさんじゃないよな、キンモーとか思われるのだろうと思う。私はなんとなくだが、私の同世代の男とコアの部分でほとんと同じ感性をしていると思うから、その意味では、つまりぃ、おとーさんたちはおとーさんなのだろう。
 まあ、そういうもんだともいえるし。
 そうではなくなりつつもあるのだろう。
 かつて私が若い頃の同級生というか±4歳くらいの女性たちは、こういう言い方もなんだがそれぞれに個性があって素敵な女性たちだった。
 でだからなのか、歳を取った分若い女はvagueに見えるというのは。見える若い女性たちは私のための(ためのっていうのも変だが)女性たちではなかった。
 そして、若い日を思うと、なんつうか、性欲とかよりも、もっとなにか語りたい思いのようななにかだった。