ちょっとだけ連想で

 ケロヤンとその愉快なお仲間たちで思い出したが。
 いわゆる松永さん問題だけど、私の立場は、基本的に、オウム残党の危険性をどうするか(どう社会が向き合うか)に尽きているので、市民派言論とかブログ・ジャーナリズム論にはそれほど関心はない(そこに介在してくるオウム的なものの危険性だけが問題)。もうちょっというと、ガ島さん批判とかオーマイニュース批判には関心はない。JANJANとかAMLとかを批判しても意味ないでしょ、勝手にやったら、くらい。ただ、オーマイニュースはネタの投下という点とその偉そうなわりに著作権はどうよのアウトローぶりが面白すぎ。さらにもうちょっというとジャーナリスト佐々木俊尚さんはオウム残党の危険性というリアルな問題をブログ・ジャーナリズム論みたいな問題に概念化(フラット化とか各種の装置)してしまうわけでそれは困ったことだと思う。繰り返すが、ジャーナリズムというのは、こうしたリアルな危険性にべたに向き合っていくのが使命だ。
 いわゆる松永さん問題については、私は、きっことの関連への疑問を今だに抱いているが、きっこ自体が現在安倍待ち状態でインテリジェンスがないので私も関心は薄い。ただ、このあたりの線も相当に潜在的に危険かなとは思う(世論誘導)。というか、馬淵議員がきちんと総括してくれればこの問題のリアルな危険性はかなり減るのに、悔やまれる(が、たぶん総括できない理由があるのだろう)。
 いわゆる松永さん問題について、もうちょっと言うと、松永さんがネットから消えたあとのお祭りはかなり奇妙な印象を受けた。基本的にこの騒ぎは、オウム残党の危険性に直接触れず、一種の情報攪乱にしか私には思えないので関係するだけ掬われる。そのあたり、エレニさんとかよくわかっていて参戦しているのはたいしたものだと思うが、徒労感はある。ただ、このどんちゃん騒ぎを薄目で見ていると、松永さんがどの程度関与しているのか私にはわからないものの、その派がけっこう根深く存在していそうなので、結果的にぞっとするものがあるなというのはある。ただ、これも、実社会へのリアルな危険性との関係がないなら、勝手にするがよろしかろうと思うが、その程度がよくわからない。警戒感は持つ。
 あと、なんというかなかなか憎めないキャラの松永さんご本人なのだが、その後の病状はどうなのだろうか気になる。端的に言うなら、死ぬなよ。四十前なのだから、私のように一種の世捨て人になって、世間の片隅で小さく幸せに生きる路があろうと思う。むしろそうさせまいとする人々の中に捕らわれているのではないかと思うがそこはわからないし、そこまで私は関係ない。ただ、松永さん本人に関係が出てきそうなシフトの場合、そして場合によってはという限定だが、うんざりされていると思うがことの成り行き上、R30さんにも出てきてほしいしという局面もあるかもしれない、そのあたり彼も了解してくれるのではないか。でなければ私がお願いしなくてはならないかという可能性はちょこっとだけ思う。ついでに言うとR30さん、佐々木さん、泉さんの対談はかなりまずかった。端的に言えば、松永さんのインタビューがあってもいいけど、その松永さんのスタンスがまず明瞭にされなくてはいけなかっただろう。さらに端的にいえば、松永さんに見える形でいいからオウム残党から離れ、政治的な問題からいっさい引いてもらうという前提でないと、こうしたインタビューそのものが危険だ。ただ、そういう要求が松永さんにできるものか、信教の自由ではないか、というなら、こういうインタビューの危険性がもう少し了解されるべきだった。
 この問題は松永さん個人の問題という契機のなかで問われているが、広義にはオウムだった人と市民社会の友愛の実践でもある、とか書くと、その表現で反吐が出そうな人もいるし怒る人もいるだろうが、社会の許しというか許容ラインというのを見つけていかないといけない。それは簡単にブロガーの松永さんを擁護するというわけにはいかないし、本質的にやっかいな問題だ。
 あと、なんかあったっけ。あ、いわゆる泉さんUMEさん問題だが、私は、甘ちゃんなのでトリル裁定で形が付けばいいと思っていた。その後の経緯を知らない。この問題だが、UMEさんがオウム残党との関与がなければ、基本的にどうでもいい。いわゆる市民ジャーナリズムってうさん臭いということだけであれば(トリル裁定で求めたい形はそれだが)、それはそれで、実危険性のない問題で、私的には終了。まあ、これもそう形が付かないようだが。
 
追記2006.09.05
 以下のご指摘を受けた。
 ⇒けろやん。ブログ。 -  高みから走らせるfinalvent

追記2006.09.06
 松永さん、退院おめでとう。
 ⇒備忘録ことのはインフォーマル

本日午後、退院しました。

 私の発言で不愉快な思いをされることがあるかもしれないなと思う。対話できる部分があれば進めたい。
 基本的に、ブロガーというのは、finalventというブロガーも含めてだが、ネットで言論活動だけしている分には概ね無害な存在だと思う。