毎日社説 東京で五輪を 世界に通じる理念示さないと

 五輪という巨大イベントの誘致は、単なるスポーツ大会開催の域にとどまらない。64年の東京五輪では東海道新幹線の開業や首都高速道路が整備されるなど、現在の都市の骨格を形作った。東京都が2度目の開催に名乗りを上げたのも、前回五輪から四十数年を経て、首都高などインフラの耐用年数が限界に来ており、再び都市改造を迫られた事情があった。

 ええ、そこが問題。新宿から高円寺にかけての地域とか、巨大スラムのような様相になっている。あれにてこ入れしないと、このまま日本の衰退とともに微妙に熟成ししまう。なんつうか、便所の香り的な成熟。個人的にはそうした成熟も文化としては面白いかとは思うが。