朝日社説 子どもの誕生 平凡な暮らしの大切さ

 出生が若干増えることは予想されていたことなので特にニュースに取り上げるほどの意味はないのだが、ニュースという枠ではなく、それもなぜと考えると面白いには面白い。朝日は実際にはこの予想を知っていたらしくこう書いている。

 厚労省は、今のところ、景気が回復して若者の雇用が安定しつつあることや、妊娠中絶が減ったことなどが背景にあると見ている。だとすれば、そこに少子化に立ち向かう確かなヒントがありそうだ。何よりも若い人たちの暮らしが安定するように支援することである。

 雇用の効果はあるが、マクロ経済で言うような生涯賃金予測のようなものは庶民感覚としては成立していない。若者の生活に安定の要素が出るとしたら何かは、私にはよくわからない。親世代との合流かなとは思う。中絶の現象は戦後の日本が覆い隠してきた重要な問題かと思う。以前ちと調べた折、この実態解明の公的な資料がないのではないかと思った。
 と書いていて思ったが、一番の要素は団塊ジュニアということなんで、ネグっているのかな、朝日。
 くさしていうわけではないが、朝日のこの社説はそうダメ出しするほどのものでもないが、現在の日本社会へのインサイトも展望も含まれてないだろうと思う。