日経春秋 春秋(8/23)

 くさしはなしだが、この話をこの短いコラムで書くことかねと思う。

不慮の事故で亡くなってからきのうで25年を迎えた向田邦子さんはグラス氏とほぼ同じ世代に属する。戦争への坂道を下り始めた昭和初期、東京のサラリーマン家庭を舞台にして家族と男女の綾(あや)を描いた代表作『あ・うん』を山口瞳さんは「反戦文学の傑作」と呼んだ。文学もまた時代の業と呼ぶべきなのか。

 「不慮の事故」には違いないが……。それと、山口瞳をひょっこり出してくるのは執筆者の年代のせいか? 山口瞳の文学も読んだことがあればこういう発言の陰影もわかっているのだろうとは思うが。
 noon75さんとか山口瞳は読んでいるだろうかね。
 このあたり⇒「 血族」