シュタイナーのシュプラッハを少し学んでいた頃
講師が、声は身体から出ますと言って、そして雑談で、やり投げとかの練習もしましたと語った。
古代ギリシアの身体の作り上げるために、あのオリンピックの原型の競技があったというふうでもあった。
後。
アテネに意味なく1週間ほどうろついて国立博物館なども見たりしたのだが、古典ギリシアの身体(裸像)とローマ時代のそれとは筋肉の付き方が違う。背筋が特に違っているように思えた。ローマの背筋はなんというかこれは人殺しの身体だなと思った。
ローマは古典ギリシアの模倣なのだが、では古典ギリシアの裸像とはと、あらためて見直すと、これらはまさに肉付き=思想なので、ちょっと唖然としたことがある。そんなことは西洋絵画のトルソのデッサンとかで西洋人は普通に学ぶことかもしれないが。
そしてそれは同時に性の思想でもあるのだろう。
そういえば、ロドニー・イーの身体も随分変わったものだった。むき出しになるとセクシーとしか言えないし腹筋はあるのだが、お腹は柔らかいようだった。服を着ると、ちょっと猫背で眼鏡を掛けると、ヨガの達人には見えない変な中国人になっていた。