バッシングの意図もないし燃料投下の意図もないのでよろしくのメモ

 少し書いておこう。誤解なさらないように。メモである。
 松永さんには敬称を付ける。きっこにはつけない。特定の一人がいるとはとうてい思えないからだ。メインの女性ライターはいるのだろうとは思うが。きっこはきっこグループと考えているので「さん」とはしない。私の勝手な妄想かもしれないが。
 松永英明さんときっこの関係についてだ。まず、ガチな部分は、両者にメールのやりとりがあったという松永さんの発言があるということ。たぶん、あったのだろう。また、それによれば、松永さんからきっこへのメールが端緒であった。メール内容は、きっこについてどこだったか(サイバッチだったか)で話題になっているのをきっこに知らせたということ。どのような話題でなぜ知らせたのかはわからない。気にはなる。
 もうひとつガチと言っていいのは、松永さんがきっこに関心を持っていたということ。なぜ彼がきっこに関心を持っていたのかについて、ネットで十分に考察されたものを読んだことがない(同一人説はある)。私は、きっこのメディアの使い方と伝搬力に彼が関心を持ったのだろうと思う。
 3点目のガチは、松永さんは旧「みんなのブログ」公式ブログに関わっており、そのキーパーソンと見ていいだろうということ。
 以下はだんだんガチではなくなる。
 松永さんはアルファーブロガーか?
 もちろん、その定義による。昨今の話題では、彼はアルファーブロガーだと言われることが多い。
 ここで私が言うのは私のスタンスからちょっと微妙なものになるが、とりあえず思ったことを書いておく。
 松永さんのエントリ「ネット世論・ネットのトレンドを生み出すアルファブロガー [絵文録ことのは]2004/12/23」は、FPNのアルファーブロガー選出企画中のことだった。この企画からアルファーブロガーという言葉が定着してきたというのはブログ界の常識の部類に入る。
 で、この松永さんのエントリだが、私は当時2つのことを思った。1つは彼自身がこの企画でアルファーブロガーに選出されたかったのではないかということ。もう1つは彼がそうなれなかった場合、なった人に対する、本来のアルファーブロガーとはこうものだよという諭しと留保としておきたかったのではないか(ブログをよく知る立場として)。
 FPN企画の結果については私自身が正直驚いた。私は、率直なところ松永さんがアルファーブロガーとして選出されるであろうとも思った。
 なぜFPNの最初の企画で松永さんがアルファーブロガーに入っていなかったか。
 blog of the Yeah! 2003 by Myblog japanでは、ベストアーティクル・ブログとして、1位 小鳥(a little bird) 、2位 梅田望夫・英語で読むITトレンド 、3位 ウェブログ@ことのは となっており、これに大賞の俺様キングダムを加えれば、事実上、2003年時点のアルファーブロガーとして松永さんとその「絵文録ことのは」の地位は確立していたと見てもいいだろう。
 が、松永さん自身、FPNの企画で選に漏れたことが意外だったかもしれないという印象を私は受けた。松永さんには、日本のブログ界でもっとも著名な権威あるブロガーとなりたいという思いがあったように私には見受けられた。
 さらに憶測に入る。
 そのことと、実質的なブロガーとしての実力もあってか、松永さんは、「みんなのブログ」でのキーパーソンとなり、そして、あるべきブログ界の序列的なものとして、日本ブログ大賞2005を企画したのではないか。ただ、これは私の憶測なので、そういうキーパーソンの位置に彼がいなかったかもしれない。
 この企画について松永さんのエントリがある。日本ブログ大賞 2005 スタート [絵文録ことのは]2005/01/27である。

 ブログで自分の書いたものや写真を公開するのがとにかく楽しいからやってるって人とか、気がついたらブログやってる中毒の人とかが選ばれるといいだろうなと思いますね。
 うちで参戦するとしたら、このまとまりのないメインブログよりも義経日記かな(笑)

 として、彼自身の選考の可能性は除外している。ただ、この時の選考と彼の関係はどうだっただろうか(単純な疑問)。この時の「輝く! 日本ブログ大賞 2005」の発表媒体であるみんなのブログvol.3では、はじめよう!みんなのブログ(Vol.3)【総力特集】ブログのそこが知りたい! Q&A集 [絵文録ことのは]2005/03/31を読むに、松永さんがキーパーソンであるように見える。
 「輝く! 日本ブログ大賞 2005」の結果だが現状ネットリソースも少ない。ブログコンテスト「輝く! 日本ブログ大賞 2005」の受賞作品が発表がある程度である。プロジェクトとしては失敗と見てようにも思う。というか、ブログの世界にずっぽりといたはずの私は関心もなく結果も知らなかった。
 翌年の「日本ブログ大賞2006」ではご存じの通り、というかネットリソース日本ブログ大賞2006もあるが、きっこのブログが読者大賞となった。
 これはきっこのブログで投票してほしいというメッセージを出したのがきいたのかもしれない。というのも、同ブログでは次のように書かれていた。例えば、「投稿者 きっこ 日時 2006.02.01」がそうだ。

★「日本ブログ大賞」の「読み物部門」にノミネートしてるので、投票してもいいって思った人はよろしくお願いしま?す♪
  ↓
日本ブログ大賞

 現在該当する複数のエントリを見ると、この記述は消えている。大賞が終了したからだろう。と、とりあえず言える。
 推測なのだが、きっこは日本ブログ大賞自体の評価が低いことを知らなかったのではないだろうか。
 当時の状況を顧みると、きっこがブログ大賞に入ってくれば、その話題性からしても大賞なりの賞間違いなしと私なども思った。むしろ意外だったのは、その投票数だ。日本ブログ大賞2006によると。

第1回読者賞は、今年一番の話題を呼んだこのブログが、1,296票を集めて堂々の受賞!

 当時に1日8万PVと言われていたブログが1300票程度だったのにむしろ驚いた。そんなものなのだろうか。
 話を松永さんに戻すが、恐らく彼もその事態を想像していたに違いない。そのあたり、つまり、きっこと日本ブログ大賞の関わりについてどういう考えを持っていたのだろう。
 もう一つ、この選考委員、「ブログを愛する有志の集まりである日本ブログ大賞プロジェクトメンバーの厳正なる審査」とは誰だったのだろうか。単純な話、松永さんが含まれていたのだろうか。
 この疑問は、アルファブロガー2005候補を選んでみた [絵文録ことのは]2005/12/25とも関連する。ちなみに、この候補にGripBlogが筆頭になっている。
 結果は、アルファブロガー-お知らせでもわかるように、きっこのブログが選出されている。この選出について、松永さんは想定の範囲外だったのだろうか。
 きっこ自身は、アルファーブロガー選出について、私が知らないだけかもしれないのだが、コメントを出していないように思える。
 以上、とくにまとめはない。なにか疑惑への推測ということでもない。しいて言えば、ブログを愛する有志の集まりである日本ブログ大賞プロジェクトメンバーに松永さんが含まれていたのだろうかは確認してみたいとは思う。
追記
 松永さんへのやっかみとか思われているし。いえいえ、そんなことないですよ。
追記(2006.9.9)
 松永さんより返信をいただく。
 ⇒id:finalvent氏に答える 備忘録ことのはインフォーマル
 私の心証としてはこの点についての疑問は氷解した。
 ⇒finalventの日記 - id:matsunagaさんに答える