朝日社説 耐震偽装 捜査は本丸に迫った

 どこが本丸かよ、笑いを取ってどうする。
 小嶋については、グランドステージ藤沢の耐震偽装の事実をどんばで知ったもののえいやと一室引き渡して5千万円詐欺をしたということでしょ。最初から大がかりな詐欺を企図したしたわけでもないし、まして偽装マンションを企図して造ったわけでもなさげ。

 もう一つ、政治家による介入はあったのか。こちらも明らかにしてほしい。小嶋社長と連れだって元国土庁長官の伊藤公介・衆院議員(自民)が国土交通省を訪れているからだ。

 これについても、どたんばでもみ消してくれ陳情でしょう。窮鼠ってやつ。いいことじゃないし、ここでもみ消されたらたまったもんじゃないのだけど、そういう動いたわけでもないし。

 耐震強度の偽装が公表され、国民が大きな衝撃を受けてから半年。捜査は疑惑の本丸に迫ってきたが、事実関係では不透明な部分が目に付く。
 知人に名義を貸したとして建築士法違反幇助(ほうじょ)の罪で起訴された姉歯秀次建築士。国会では、木村建設から鉄筋量を減らすように圧力を受けたと証言しているが、裏付ける事実は明らかになっていない。98棟に及ぶ偽装は、元建築士がひとりで考えて、実行したことなのか。

 事実がないんだよな。というか、現状の事実からは、「98棟に及ぶ偽装は、元建築士がひとりで考えて、実行したこと」と考えるのが一番スジが通る。そんなわけないというのは臆断に過ぎない。
 私は小嶋とか木村建設とか免罪する気もさらさらないのだけど、その前提たる罪状が皆目わからん。
 問題の根幹は制度にあったというのが妥当だと思うのを制度欠陥から眼を背けさせるために、正義ヅラしたボーガスが沸いているだけじゃないのか。