読売社説 [耐震偽装事件]「詐欺に問われた安全軽視商法」

 耐震強度偽装事件は、発覚から半年で、ついに詐欺事件に発展した。極端なコストダウンと安全軽視の商法に走った末の結果である。

 宝塚線の事故でもそうだが、そういう落とし所はやめれと思う。
 かつての建築業界なら姉歯のような人はありえなかった。さすがにその残存がアトラス渡辺さんのフツーの感覚だっただろう。そしてイーホームズみたいに、盲判押して違法じゃないからカネ儲けてなにが悪いっていうやつもそうはいなかった。こういうのが出てくる世の中に制度が対応できてなかった。だから、制度を変えましょう、こういうことはないようにしましょう、というのが今回の問題だと思う。
 住民被害については、お気の毒だと思うが、お気の毒な人は世の中多いものだ。村山富市の馬鹿によってどれだけの震災で失わずに済んだはずの命が失われたことか。死んでしまったら、お気の毒も終わってしまう。世の中はそんなものだ。ひどもんだというのが常態なのだ。いいわけはない。問題はどう関わるかということだ。基本的に一国民なら、政治を改革しようというふうに関わるしかないと思う。