毎日社説 民団と朝鮮総連 脱北者支援に背を向けるな

 たまには毎日がいいこと言うよ。

 民団は朝鮮総連との和解を前に脱北者支援の活動を棚上げした。朝鮮総連が旗振り役となった帰還事業で北朝鮮に帰った在日朝鮮人のうち約100人が圧政の中で脱北者として日本に逃げ帰っている。民団は朝鮮総連との和解の代償としてそうした同胞の人道支援に背を向けるべきではない。ここに今回の「和解」の本質が隠されているのではないのか。

 そう思うよ。ひどいもんだ。

 民団、朝鮮総連は本来なら日朝、日韓の関係が悪化した時こそ本国との懸け橋になれる存在なのではないのか。本国政府の代弁機関に終始するのであれば、おのずから日本人社会との溝が広がってしまう。政治的な色彩をより強めるのであれば、在日同胞の支持も失うはずだ。
 在日コリアンは豊かな多文化共生社会を築く担い手である。脱北者など同胞も含め弱者への支援ができないようでは、「和解」は絵に描いたモチになる。

 朝鮮系日本人も日本人なんだし、そういう文化的な部分でのコアになっていくべきだと思うが、今回の和解とやらはまるで逆に見える。