非難とかではないが違和感あるんだよね
これ⇒[R30]: 書評:「グーグル 既存のビジネスを破壊する」
佐々木俊尚のそれを読んでないので(発売前に貰える人でもないので)、その点はなんともなんだが。
で、もれ伝えるそれに違和感があるというものでもない。R30さんの文章も、まあ、パターンっぽいけど、それはそれ。
なんなんだろうと思うのだが。
一つには、なんとなくだが、技術者の心の中というものへのインサイトが抜けているように思う。梅田本の場合はそれが間接的に出てはいる。
Googleの技術がすばらしいかについては、私はよくわからない。それほど画期的なものはないんじゃないか。だけど、ある技術が世界をどう変えるかということへの技術側からのインサイトがあふれており、そのあたりは技術屋魂をくすぐる。というあたりは、小飼さんあたりがわかっているのかと思うが彼の場合は技術の志向と世界との関わりがGoogleとかなり違っているような印象を受ける。
ま、批判とかではないので、下手に書くとなんだが。
個別のレベルでGoogleがなにやっているかというボトムから説明するといいのかもしれないし、一面とかは、naoyaさんとかがやっているのだが、それはそれでなんつうか、はてな的技術好き好きに還元している。
ちょっとあえてハズシで言うと、Googleって別にあんな会社にならなくてもよかった。あるミッション意識に引きずられてこうなっちゃったというだけで、しかも今となってはもう引き返せないところまで来たし、実際そのミッションはその先にある。マジかよというあたりに、まあ、進んでみるさというGoogle魂みたいなものがある。
情報という点からある世界観はこうあるべきだというミッションに技術がリンケージになりそうなら、やってみようかね、という遊びに近い何かなのだろうと思う。ただ、そのミッションは別の情念を必然的に巻き込むし、その点にGoogleがあまりセンシティブではないように見える。
ある意味で、PARCに近いのだが、そう、Google labsとPARCの差異が問われなくてはいけないようにも思うのだが。というか、PARCが個と人間を志向していたのが、Googleは世界と共通性が志向されている。その差異はなんなのだろうか。