産経社説 タイ首相退陣 民主政治の安定と成熟を

 現状の私の認識としてはバランスのよい社説。

 「タクシノミクス」と呼ばれた積極経済政策はアジア通貨危機(九七年)の後遺症を払拭(ふっしょく)した。格安医療などに象徴される貧困対策によって、地方を中心に支持層を固めていった。
 その一方で、首相一族の企業が独立系民間テレビ局を買収したり、政権に批判的なメディアを名誉棄損で訴えたりする強権的政治手法が目立った。今年一月には一族の巨額株売却利益にからむ不正疑惑が浮上し、野党・市民団体が大規模な退陣要求デモを繰り返していた。野党の総ボイコットで二日行われた総選挙も「タクシン不信任」を示す白票が続出した。

 国王がいることが国の知恵でもあるなと思う。