日経春秋

 ⇒春秋(3/30)

 フランスが今また騒然としてきた。政府の新雇用政策に反対するゼネストが打ち抜かれ、学生や労働者のデモが街頭を埋めた。この光景を38年前の5月革命になぞらえる声もあるが、今回は既得権を守ろうという色彩が濃いようだ。それにしても、大学生どころか高校生までが多数参加していることには驚く。
 ひるがえって、平成ニッポンの若者は静かだ。若年層の雇用や格差をめぐる論議が盛んだが、当事者からは声がない。それとも、ニートやフリーターは「自己懐疑」「固有の言葉」の今風の表現なのか。社会経済生産性本部によると、今年の新入社員は「寂しがり屋で自分を認めてもらいたい欲求が強い」そうだ。

 これはすごい燃料投下ですな。
 安穏とこんなことほざいていられると思っている大人がどうかしているよ。
 日本の危機はこんなところにあるんじゃないか。