君が代についても メモ

 で、テキスト↓
    君が代は千代に八千代に細石の巌となりて苔の生すまで
 で、最古のソースは 古今和歌集 巻七賀歌巻頭歌
    わが君は千代に八千代に細石の巌となりて苔の生すまで
 つうことは。
 解釈はまず古今集を嫁。
 すると。
 古今和歌集 仮名序より

すべて千歌二十巻、名づけて『古今和歌集』といふ。かく、この度集めえらばれて、山下水の絶えず、浜の真砂の数多く積りぬれば、今は、飛鳥川の瀬になる恨みもきこえず、さゞれ石の巌となる喜びのみぞあるべき。

古今和歌集 真名序より

陛下御宇于今九載。仁流秋津洲之外、恵茂筑波山之陰。淵変為瀬之声、寂々閇口、砂長為巌之頌、洋々満耳。思継既絶之風、欲興久廃之道。
 
陛下の御宇今に九載なり。仁は秋津洲の外に流れ、恵は筑波山の陰よりも茂し。淵の変じて瀬となる声、寂々として口を閉ぢ、砂の長じて巌となる頌、洋々として耳に満てり。既に絶えたる風を継がむことを思ほし、久しく廃れたる道を興さむことを欲ほす。

 で、何か?
 いや、つまりですね。
 「細石の巌となりて」というのは、砂を集めてみれば(浜の真砂の数多く積りぬれば)巌(巨岩)になるよ、という意味でしょ。
 砂がレベルアップして岩になるとは歴史コンテキストから考えづらい。