イチネタ 志多組が自民党に献金という流れだが

 ⇒偽装物件施工会社が自民に献金

 耐震強度偽装事件で、警視庁などの合同捜査本部の家宅捜索を受けた建設会社志多組宮崎市)が98年から04年までの7年間に、自民党政治資金団体国民政治協会(国政協)」に計1050万円を献金していたことが23日、分かった。
 志多組は、偽装事件で告発対象となった東京都稲城市のマンションを施工。志多組の志多孝彦会長は、国政協の宮崎県支部長を務めている。政治資金収支報告書によると、志多組は7年間にわたり毎年150万円を国政協に献金。これとは別に、自民党宮崎県衆院比例区第2支部にも00年から02年まで、計108万円を献金するなどしていた。

 というわけで志多組から自民への些細だがカネの流れがあるわけな。まぁ、どのゼネコンでもあるからそこに陰謀ストーリーをくみ上げるほどのことではない。が、これが渡辺具能にはつながっているでしょ。ほいで、先日のアーホームズ、ちゃった、イーホームズの藤田の「アトラス渡辺、はめようとしやがった」の裏の志多組の線にもつながるわけだが…。
 さて、この線を藤田がきっこにタレこんだのだが、話題性ということで、きっこが出したのはいいけど、このあたりにきっこが読みを外した。その流れのストーリーが出されるときっこ系にはうざいわけな。正義を一本化したいわけよ。で、速攻で馬淵議員と連携っていう話に切り替えて、藤田タレコミを捨てたい。(あるいはイーホームズに天下っている国交省を隠蔽したいんでしょう。)
 っていうか、その守りたい一穴主義の総合経営研究所内河健の上流に黒幕がいるというストーリーだが、このあたり、なんというか、さすが俳味というか風流というか、総合経営研究所内河ってしょせんはビジネスホテル業界をたらしこんでちゅうちゅうということで、規模はでかけいけどよくある悪の構図というだけのこと。
 まぁその正義も勝手に追及してくれではある。が、耐震偽装が問題になるのは、人が住んでる民間マンションのほうなわけで、その問題のほうの黒幕っていう線の話で民主党を盛り上げようというのはムリムリ。傍流だし、自民党の悪の構造が悪みたいな無意味が落とし所になる。
 マンション住民に関連する耐震偽装問題の黒幕があるなら、ヒューザーがどう黒幕と関係するかという流れに合わないというが解決手順の条件というか、理系の人いませんか。というか、イーホームズ藤田のタレコミはむしろそちらに関係している。
 てか、きっこは志多組をスルーさせている印象はある。
 というか、藤田がなぜきっこに飛びついたかだが、きっこはすでに馬淵スタッフにくいこんでいて、その流れのなかで藤田がうろうろしていたと考えたほうが、へぇ、ブログって面白ーいっていう説よりまし。っていうか、普通の社会人はブログなんて見てないってばさ。
 さてと。
 ほいで、志多組だが、私は、藤田がいうほど大きなストーリーはここにもないと思う。というか、藤田は、はめやがってと思っているだろうけど、問題を局所化しすぎ、これが一件の物件ならそうとも言えるが、むしろこれは例外。志多組にしてみると、げ、やばい、えんがちょ触ったよ、しかも、自民党はこれを全面隠蔽するつもりじゃん、俺たちまで埋葬ってやめちくれ、という流れだったのではないか。
 とすると、ここで、志多組をもう一度取り上げるにもなにか意図はあるだろうし、この手の問題に首をつっこむとまた、うんこ飛んでくるしではあるけど。
 さて。
 たぶん、そういうマンション問題として見れば、黒幕なんかいないのな。
 悪がいないとは言えないよ。悪はいるでしょ。ヒューザーと国は途中で発覚を隠蔽しようとしていたと見るのが妥当っぽい。なので、あれこれ糾弾する意味もあると思う。皆さん勝手にいろいろな方向でやっちくれ。
 でも、一元黒幕化説は、マンション問題として見れば、無理過ぎだと思う。
 もともと法整備自体がだめだめで、だめだめ加減でうまい汁を吸おうとした一群がいて、国交省側でも把握していて、ここに飛んで陽にいる夏の虫みたいにヒューザーがマンション業界の常識を無視してというか某背景につっこんでニッチをやろうとして沈没しますた、つうこと。もともと、大手なら、耐震偽装物件が仮に明らかになっても補償する力がある。っていうか、問題にならないというセーフティ・ネットのようなものがあって、国交省ザル法でもなんとかなった。というか、検査会社もそれなりに検査するだろうという甘さがあった。ところがこのザル法、検査会社がなーんもしなくて莫大な利益を上げても別に違法でもなんでもない。藤田にしてみれば、俺、悪くないもんであろう。
 政府が側というか国交省が側ではザル法だったと言われてもなんだしなというところで、古い政治家の石原都知事がそりゃねーだろとツッコムのだが、石原とかがいくら正論を言っても聞かないよという流れなっている。
 まあ、祭をお楽しみください。
 俺は、別に、きっこ系ががんばってもいいし、馬淵議員ががんばってもいい、ブログが扇動道具になるも世の流れであるなと風流を味わうよ。俺にからむなよ。余談だが、小泉信者なんかじゃなくて、小沢信者な。郵政の問題でも私は小沢の見解から一歩も出てない。民主が小沢を立てたら自民党に投票なんかしないよ。
 さて。
 しいていえば、この問題をシステム的にみれば、理系が誰もいねーじゃんというか理系が発言してないじゃん。偽装側も糾弾側もさ。
 ちょっとフライングさしてもらうよ(無許可ごめん)。もともと、内河なんてぜんぜん構造がわかってない。ケチればコンサルというだけ。だから、リザルトの数字だけしか関心がない。どういうプロセスでリザルトが出るかというに関心を持つのが理系だけど、そうじゃない。そこはだから、経営の基本でもあるけど、数字を使ってマネッジするわけで、理系の側にそれを強いれば出ると思うわけ。というか、普通はそれで出るというか、プロセスが手順化・標準化されているなら出る。
 でも、理系の人はわかっているし、naoyaに崇拝者がいるように、理系のプロセス手順・標準化というのは、まず天才がいてその天才をまさに理系的に再組織したものなわけな。ところがその再組織がなければ天才は独走しちゃうんですよ。そして天才っていうのは自分は天才だと微塵も思ってない。フツーでしょとか。ああ、通じませんねとかいう感じで通じないことが物凄い問題を起こす可能性を知らない。これがnaoyaとかだと、まだカネの流れができてないから、誰もはてなの真似をしてIT経営をするコンサルとか出てこない。
 ところが、建設業界では飯田郁夫っていう天才がいたわけですよ。そして善意で意匠なくその工法を普及活動した。それが、手順化・標準化に見えてしまうわけです。でも、大手はそんな工法に手を出さない。もちろん、完全に手順化・標準化すれば別だけど。なので、これはニッチになる。飯田工法なら鉄筋減はマジックのようにできてしまう。その他色々。そしてnaoyaにぶくまするように、飯田工法に理想を持つ人はいても、経営はできない。そこにアンゴルモア内河みたいな経営が落ちてきたら、もう運の尽きです。政府でも理系がいて経営ができる人がいたら、やべと思うか、手順化・標準化に乗り出すでしょう。でも、それがまた政府がでもその上水ちゅうちゅうやってしまった。
 これがPerlスクリプトなら個人でもなおせる。ライブラリだってなんとかなる。はてなみたいに合宿してアプリだってできる。巨大な構造物はそうはいかない。誰も全体を見渡すことなんかできない。どこにも不正がなくても不正のようなものが出てきてしまう。まあ、建造物に限らないなこれはというか、PerlとかRubyみたいなシステムでないと同じようなことは起きる。
 とはいえ、現場の一番地べたにいたら、あれまおかしいと思うわけですよ。でも、おかしいという声は届かない。アトラスの渡辺さんで、届くかどうか疑問だったのではないかと思いますよ。
 書きすぎ。
追記
 「書きすぎ」に追記もねーもんだだが、ま、追記したほうがよさげ。
 ⇒木村建設物件の設計2社が偽装否定 塩見と中山構造研
 とても重要なのであえて全文引用しますよ。

木村建設物件の設計2社が偽装否定 塩見と中山構造研 2005年12月17日
 木村建設が手がけ、姉歯秀次建築士以外が構造設計をした建物の中に鉄筋の量が少ないホテルが14棟あり、国土交通省が調査を指示している問題で、このうち6棟を担当した広島市の設計会社「塩見」が17日に記者会見し、「不正行為は全くない」と表明した。この問題ではやはり6棟を請け負っている熊本市の中山構造研究所も朝日新聞の取材に偽造を全面的に否定している。
 14棟の構造計算を担当した設計業者は計4社。両社のほかに二つの業者が1棟ずつ構造計算している。
 塩見の難波清孝社長は同社が柱の代わりに耐震壁を使う手法を採用しているとし、「鉄筋量が少なくても安全性は保たれている」と強調した。
 中山構造研究所は偽造や耐震強度不足を文書で強く否定し、「バランスのとれたデザインにすれば耐震強度を満足する建物が(1平方メートルあたりの鉄筋量)60キロ程度でも設計できる」と説明している。姉歯建築士については「勉強不足の建築士がきちんと検討されている合理的な設計の結果をまねしただけ」と批判した。

 木村建設が意図的に耐震偽造をさせたと仮定し、これに塩見や中山正しいが事実であるとすると、どういう結論が出るか。