そういえば

 先生の⇒「いま人々が感じている不安は“中流生活からの脱落”という不安だ(山田昌弘)
 読んでいて直接関係ではないのだが…。
 私は意味もない街をぶらぶらするのが好きだ。意味もないっていう言い方はないが、普通の人が住んでるフツーの街というか。いや、人が住んでいる街ならどこでもいいのである。人はどういうふうに地面にへばりついて暮らしているのだろうという漠然とした詩情みたいのが好きなのである。別に下町でなくてもいい。
 で、ときたま、時間があるとぶらっとどっかの駅を降りてみたり、わざわざ目的地に遠回りしてみる。ま、それもどうでもよくて。
 先日、ふとそうした街で不動産屋の外に貼ってある広告を見たのだが、あれ?高いなと思った。気のせいか、中古マンション価格は総じて低下を続けているのに、賃貸が高い。こんなだったか? もっとビンボ人が暮らせるタイプが以前はあったような気がするのだが。ほいで、こんなのに暮らすわけか?
 賃貸だと家は狭い。新婚でばこばこするなら8万円くらいか。子供ができたとたんにこれはつらいな状況になりそ。子供二人はちょっと無理かみたいな物件が多い。
 別の街で都営の新築をばこばこ見る。こんなに都営を作ってどうすんだろと思う。わからない。家賃は4万くらいではないのか。公務員とかだとすげーやすいハズ。また、貧困層というか共産党とか創価学会系の人は安げなところに住めちゃうわけだが、そういう受け皿なのか。安かったら騙して2つ借りて事務所にしてーなとかちょっと思うがそのためにコネクション作る気はなし。
 別の街だが、ってか、私の実家とかもそうだが、もうでかい家に爺と婆だけとか婆一人とか婆とパラサイトとかそんなのばっか。すでに空き家もあり。どうすんだろこの昭和30年代40年代の終わった街はと思う。わからない。
 別の街。大学とかあると個室ものがあるな。で、高い。ほぇ。学生が月額6万も出せるかよと思う。どうなってんだろ。これだと同棲とかしづらいか。
 若いと外食が多いだろうし食費もかさむだろうな。
 世の中少子化だのなんだのというが、どうも人が住む街のイメージというのがわかない。
 なので、ついふらふらと街を散歩する。ますます答えが出ない。