言うまでもないがオピニオンというかそのあたりの出版っていうのが
一番世相に遅れているというのは面白い。ま、いつもそういうものだ。
あまり言うととばっちりだが、今回、いわゆるインテリが実は気が付かず失墜してしまった。
もっとも、その失墜が本当に失墜の形で目に見えるのはけっこう遅れがある。
ただ、なんというか、イデオロギーというのはある一線を越えて、なんというか身の程知らずになると一種のアポトーシスみたいなものになるのだろうなとは思う。
自分など吉本主義の亜流みたいなものだから、原点に知の解体があるわけだが、そのあたりから見ると、かつての左翼とは違って解体されない知みたいなものが露出しているのも奇妙な光景だった。あまり言うのもやばいが、衆愚みたいな指摘とか知的に構成された世界観による判定というのはそれ自体が拙いものだが、そこがうまくカバーされるエリート主義みたいなものが許容される社会になったきたのだろう。
知などなにほどのものでもない。笑いのめすにしくはない。が、その笑いすら解体された知ではなく知そのものから出てくるのだ。
なんだかなぁとは思う。