選挙の予測

 選挙の実際は、小選挙区制の場合、そのボトムの目の子で積み上げていくしかないので、そのあたりは、けっこうプロの領域。なので、読めるところは読み終わっているだろう。読めない部分がどのくらいあるかによる。
 旧自民と新自民の対立は、民主党の漁夫の利になるし、都議会選の流れを見ていると概ね民主党優位。
 声高に騒いでいる部分(自分を含めて)は案外選挙結果への影響力は弱い。
 NHKの調査などを見るに投票率は高そう。なので、総じて言えば、公明党には不利。ということはその側面での小泉には不利。
 浮動層がどう流れるかだが、これも小選挙区の目の子によるので、大雑把に言いづらい。
 意外と世代間対立が浮かんでくる可能性はあり。
 10月でないがオクトーバーサプライズはあるか。あるとしてもどの層にも不利益。陰謀論めいた動きをするところは自滅リスクが高そう。米国はもちろん、中韓北朝鮮まで静観状態。
 妥当なところでは、衆院は本質的に相も変わらず。つまり、小泉が2/3を取るのは難しいかもしれない。
 相も変わらずなら、法案再提出後の参院説得は難しい。
 とすると、妥当なところでは、小泉はどんづまり。
 そのあたり、はたしてそうなるか。
 私は現状では読めないが、どっちかというと、相変わらず路線だろう。(このあたり、自分が年取ったので新生党騒ぎみたいのにうへー感があるが、それも若い人には知らない話。)
 ただ、少しこの状況が小泉に傾いたとき、民主が解体し、それを契機に公明党を放り出せるか、ということだが、公明党は事実上すでに変質を始めている(そのあたりのサプライズをしかけてくる可能性もあるかも)。
 郵政民営化は、私の認識では重要な問題を孕んでいるが、現実論として見るなら、この正否はそれほど近未来の日本への影響はない(法案自体が緩和的)。長期的にはいろいろ問題は多いが、それは財政再建などとも関連した話だが、これは簡単には解決されない。
 そのあたり、実際の影のプレーヤーである外資がどう読んでいるかというと、このギャンブルにそれほどの賭けなくして、安定と見ているふしがある。
 むしろ、小泉自民と民主党が均衡し、財務省の権力が政府側と均衡したほうがいいと見ている可能性はありそう。
 事実上の選択肢としては、相も変わらず路線で民主(プラス公明)の解体が始まるか、小泉がかなり圧倒するかの2つくらいか。前者は旧日本型、後者はあればこれは日本が変成をはじめることになる。