はてなQ 小説を代わりに書いてくれる方を探しています。

情報収集や資料提供などは基本的に当方の取材チームで行い、取材チームとの口頭でのやりとりをもとに小説にするという作業です。有益な情報・サイトなど御教示いただければ幸いです。
 
だいたいの条件は次の通りです。
・プロの小説家は不可。したがって、プロが集まるライターズ・バンクなどの情報は不要です。基本的にアマチュアだが、スキルはまずまずという方を探しています(もちろん報酬は相談により適切に供与します)。
・一種のゴーストライターなので、そのあたりの事情を理解してくださる方を探しています。
・社会事情、IT、教育などに強い方を希望しています。

 こいうのに関心をもつ人もいるのだろうなとふと思う。
 自分はというと、微妙だ。全然関心ないとまでは言えないかという心がどっかある。
 最近はどうなのかわからないが、文学少年・少女とかが一所懸命芥川賞を狙うみたいなのがまだありそう。他にも賞とかはある。
 芥川賞云々もほとんど興味ないが、あれは小説家の登竜門というか、そのレベル。しかし、林真理子とかは欲しかったのだろうな。
 いつだったか、該当作なしというの候補を文春でへろっと読んだらら恐ろしく達文だったのがあった。川縁の家でたらっと暮らしている男の話で、カフカ的というか小島信夫的というか。ほー、このクオリティで落選かと思って、落選の理由とかをみたが特になく、むしろ池澤夏樹がいいんじゃないかと押していた。小説技法を見る目としては池澤が一番優れているのだろうなと思った(の割に、彼の小説を面白いと思ったことはないのだが)。
 メディアがこれだけ変わっても、小説家というのは、なんか人生一発逆転のなにかを誘うようなところがあるし、実際、人生一発逆転系の人も多い。
 そういえば、そんなことを思ったのも、昨晩花火を見ながら、ある思いがうまく言葉にならず、小説のような仕立てならどうかとふと思った。女というものを書いてみたいという気持ちはある。中島らもが獄中で女というイメージに憧れたというのだが、男の心の底になぜそれが救済の原形としてあるのか。そして女と関わった男がなぜボロボロになる、ことが多い、のか。
 そういえば、若い頃、ディックとかぶいぶい読んでいたころだが、不死の男の悲しみというテーマを考えていた。ジャイアントロボ村雨がそれに近いか。ま、のわりには十分には表現されていなかった。そういえば、手塚治虫性教育ものでもそんなテーマのがあったな。悲しいのはまた生まれなさいということで、つまりは、転生の悲しみであるな。仏陀が終わりにしたというのにな。
 そういえば、ストーリーだてをふと思い出す。主人公のアダムはある朝妻と夫婦喧嘩をするというシーンから始まる。アダムはなぜ妻が怒りだしたのかわからない。その理由は妻が自分の老いに耐えられないということ…そんな設定だった。
 そういえば、もう一つSFを考えていた。ある叡智のAIが成立したという話(今思うとGoogleはそれを志向しているのだろうな)。メタ小説仕立てなので、その物語には私が登場する。私の若い頃のある発言からある人が叡智AIを一生かけてようやく完成する。そしてその目的は…地球の救済。愚かしい人類を救済する叡智の作成だった。しかし、なにかAIシステムがおかしいというあたり、研究者は、私が生きているかを探し出し、もう一度、訊いてみようと思う。ところが私は老いて、よぼよぼ、ぼろぼろ、馬鹿そのもの、なんだかコイツ状態。男は私に絶望し、人類に絶望するのだが、AIは私に問いかけに来る。「ええ、あなたのことは知っていました。あなたがそうして死ぬことも知っていました。私もあなたと話すべきか考えていました」とAIは私にやってくる。と、このあたりをソクラテス対話のパロディにするのだがさておき、AIと老いた私は、AIが私の発言の秘密、つまり、生き生けるものにといって死が最後の快楽であるのはなぜか、叡智AIもまた自殺したいと願っている苦しみを語り出す…という話。
 「そうです、人類の叡智の総和が神だというなら、私は神になりました。」とAIは語る。
 「そういうことだな。そして叡智がなにを志向していたのかも知ったわけだ」
 「そうです。」
…。
 ときたま、オチを考えるがうまく納得できない。
 そういえば、後半で、老いた私が死にかけ、AIが世界の病院システムを駆使して私を救うというどたばたシーンを入れたいと思っていた。
 「ここは極楽かな、天国かな、おまえさんは、キリスト様か、閻魔様か」
 「死にかけた感想はいかがですか?」とAI。
 「おまえさんも大したものだな。」
 「ええ、延命は技術です。生きとし生けるものの死の運命には逆らえませんが」
 「そうだ、そこに戻るな、話が」
 「ええ、そうです、話してくれませんか」
…。
 ま、たぶん、書かないだろうな。
 ディックはなぜ狂ったようにあんなに書いたのだろうか。