紅茶のファーストフラッシュとセカンドフラッシュ

 どっちもダージリンです。シッキムとかニルギリにも類似のはありますが。
 簡単な印象でいうと、ファーストフラッシュ(春摘み)の上物はあまり紅茶という感じはしません。香水のような感じです。非常にデリケートなので、それなりに飲むほうも気を張ってという感じです。もちろん、その香りのリラックス感はあります。私は、なんか喰いながらというのはいやですね。
 ファーストフラッシュは苦いといえば苦いのですが、そこを苦みを出さず、香りを出すというのがコツです。つまり、デリケートな紅茶です。
 セカンドフラッシュ(夏摘み)は、いわゆる紅茶です。きちんと渋みもあって重たいです。日本人のダージリンのイメージはこれで、フランスとかで好まれているのもそんな感じ。いわゆる日本人のダージリン好きなら、マーガレット・ホープのマスッカッテルというのがいいと思います。マスカット・フレーバーがかなりしっかりして、知らないと、ちょっと感動します。
 あと、オータムナル(秋摘み)は、ミルク用ですね。セカンドも濃いめにいれてミルクというもありです。ミルクは上等なのを使うほうがいいです。
 砂糖はファーストフラッシュには入れないほうがいいでしょう。セカンド以降は好みですが、基本的に渋みとりです。それほどのクオリティでない紅茶ならブランデーを少し入れても渋みは取れます。このあたり、他のスピリッツでも同種の効果あり。
 あと、あまり日本では知られてないかもですが、これらに有機のものと、それからウーロンがあります。ダージリン・ウーロンはけっこういろいろあるのですが、単純な話、びっくりする値段100g3000円くらいか、だと、ファーストフラッシュとは違った香水のようなお茶になります。このあたりの分野がとても難しい。それと、シルバーティップスです。
 シルバーティップスはある意味難しいし、このあたりになると、紅茶で人生終わりの領域に近いです。
 ま、それでも、中国茶よりはましかも。