コゲラ……Japanese Pygmy Woodpecker
英語では Japanese Pygmy Woodpecker というとのこと。この「ピグミー」という言葉を見て、昔々「日本人より体格がみっともないのは、ピグミーとホッテントットぐらい」と書いた職業外交官がいたことを思い出してしまった。
元アルゼンチン大使・河崎一郎『素顔の日本』二見書房(1969)
曰く、「ピグミー族とホッテントットを除けば、恐らく身体的な魅力といった点で最も劣っているのは日本人であろう」。
ちなみに1969(S44)年のベストセラー(出版ニュース社)。
〈1〉天と地と(海音寺潮五郎、朝日新聞社)
〈2〉都市の論理 (羽仁五郎、勁草書房)
〈3〉赤頭巾ちゃん気をつけて(庄司薫、中央公論社)
〈4〉知的生産の技術〈岩波新書〉(梅棹忠夫、岩波書店)
〈5〉大もの小もの(御木徳近、読売新聞社)
〈6〉さびしい王様 (北杜夫、新潮社)
〈7〉水平思考の世界(エドワード・デボノ、講談社)
〈8〉初歩・自動車工学〈カッパ・ブックス〉(樋口健治、光文社)
〈9〉素顔の日本 (河崎一郎、二見書房)
〈10〉断絶の時代(P・F・ドラッカー、ダイヤモンド社)
うち八冊は読んでいる私って爺ぃか。青春の蹉跌(石川達三)、スパルタ教育(石原慎太郎・光文社カッパ)もこの年。この二冊も読んでいる俺。どう考えても中一だったのだが、当時の出版界は二年くらいはだらっとベストセラーが続いていたか。ま、当時はそれほど話題の本っていうのがなかった時代でもあるのだろう。日本人とユダヤ人などもこの年であった。
「素顔の日本」は父が読んで、ほれ、これ面白いぞ、と渡してくれたのを覚えている。実家にはまだ初版があるかもしれない。
河崎一郎は昨年8月13日に94歳でなくなった。すげー長生き。