本居宣長〈下〉
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死者は去るのではない。還って来ないのだ。と言うのは、死者は、生者に烈しい悲しみを遺さなければ、この世を去ることが出来ない、という意味だ。それは、死という言葉と一緒に生まれて来たと言ってもよいほど、この上なく尋常な死の意味である。宣長にしてみれば、そういう意味の死しか、古学の上で考えられなかった。死を虚無とする考えなど、勿論、古学の上では意味をなさない。死という物の正体を言うなら、これに出会う場所は、その悲しみのなかにしかないのだし、悲しみに忠実でありさえすれば、この出会いを妨げるような物は、なにもない。世間には識者で通っている人達が巧みに説くところに、深い疑いを持っていた彼には、学者の道は、凡人が、生きていく上で体得し、信仰しているところを掘り下げ、これを明らめるにあると、ごく自然に考えられていたのである。
と、オンラインで書いていたら消えてしまった。
ここでいう小林の生とは、性のことだろう、みたいな、変な話だった。そんな話書くなよという諭しであるやも知れぬ。かな。