産経 国連幹部の不正確認 独立調査委が暫定報告書 イラク石油食糧交換プログラム事件

 これがかなりよくまとまっている。

【ニューヨーク=長戸雅子】イラクの旧フセイン政権時代の国連石油食糧交換プログラムの不正事件を調査している独立調査委員会(委員長・ボルカー前米連邦準備制度理事会議長)は三日、プログラムの最高責任者だった国連幹部の不正を確認する暫定報告書を公表した。この幹部に不正はなかったとしてきた国連の内部調査の甘さが露呈され、同時に旧フセイン政権と癒着した国連が、結果的に同政権の延命を手助けしたとの疑惑がさらに強まった。

 一方で、不正事件を同様に調査している米議会やその関係者からは、ボルカー氏率いる独立調査委員会の中立性そのものに疑問を示す声もあがっている。
 有力シンクタンクヘリテージ財団の研究員は、独立委員会のボルカー氏が米国連協会など親国連組織の要職を務めたことがあり、そうした経歴がきちんと公開されていないと指摘。国連協会が事件をめぐる国連やアナン事務総長への批判に対し、「政治的意図に基づいた攻撃」と国連擁護に回っていた点などを指摘し、独立委員会の中立性に疑問を呈した。
 そのうえで国連と独立委員会の調査が国際的に信頼されるよう、委員会のスタッフ六十人の経歴や同委員会が事情聴取した関係者のインタビュー記録を公開することなどを提案している。

 ヴォルカーも観念したか…だが、アナンと同様、どこかでお手打ちはあるのだろう。

また、米上院政府問題委員会調査常設小委員会のコールマン議長は、フセイン政権が同プログラムを利用して得たリベートや密輸により、二百十億ドルの利益を得ていたとする調査結果を昨年十一月に公表しており、これらの不正利益は、国連での対イラク攻撃支持を抑えるため、フランスやロシアの高官らに流れたと主張している。

 すでに高官名も割れているのだが、この分野の本丸はシラク