朝日社説 スマトラ地震――巨大な津波におののく

 社説としては無難なところだ。悪くはない。

 ただ、それが一段落したなら「地震とは何か」「津波にどう対処するか」といった基本的なことを住民に知ってもらうため、途上国援助などを通じて手を差し伸べることはできないものか。

 そう発想してしまう朝日というのはわからないでもないが、私は沖縄の海浜で暮らしていたから知っているのだが、ああいう伝統社会には津波の伝説がそれはきちんとした恐怖をともなってもっているものだ。むしろ、今回の地域の海浜にそれがなかったのは伝統社会の崩壊かもしれないと思った。