切隊 そもジャーナリストとはいかなる職業か

 刺激的なタイトルであり、刺激的な話の展開だ。
 なので、パスるほうがいいかもとも思うが、が、というのは彼にとってはホームグランドの投資が例にされているのだが、私が思うに、実は投資の世界はそれほど例証には向かない。しかし、この問題は、各人それぞれのホームグランドで当てはめるといろいろ思い至ることがあると思う。
 出版という世界はある意味閉ざされているのだが、山本のエントリで論じられているところの「大渋滞」は、たとえば、売れる本と売れない本という差異に仮に当てはめることができる。で、どうした売れる本が出せるか? だが、出版というのはちょっとその世界を覗くと未だに鬼神がぞろぞろ生きていることを知るだろう。もちろん経営しなくてはいけないのだが、出版ということに魂を奪われた鬼がいるのである。こいつらこそ菜根を囓るのだ。およそ菜根を囓る気概をもってなせないことはないの絵に描いたような亡者である。ただ、これが、知識人とゆえに左翼に傾く傾向はある、のと、これが、昨今は古本屋にシフトしている印象はある。
 で、菜根を囓る人間はこの日本の不況など屁でもない。焼き肉食ってビールだって飲めるぞ、さ、校了!という極楽だか地獄だか極楽である。
 ただ、このこの世界は、売れる本、の意味が変わってきた。
 それと、鬼神たちから新種が出てきた、ポプラ社の白井さんとかな。いや、これは古いタイプだろうか。しかし、あのクオリティと夢に賭ける思いは、たぶんに、まだ、狂気だろう。
 話がずこっけまくるのだが、世の中には子供が好きで、子供の夢が好きでたまらない、それこそが価値だという子供のような大人がいる。半村良が以前、SF映画を見て泣けると言っていた。あんなばかばかしいものを一生懸命作る性根が美しくて泣けると。
 話がそれたので、エントリを変える。