今日の大手紙社説

 特になし。台湾の話がある意味で予定通り出てきたものの薄い。
 下品なコメントが多くなったが、苦笑で終わる印象の社説が多かった。というか、非難ではなく、聞屋さんというのはヤクザな仕事ですよ。世間を自分で歩いてまわっていろいろ知見を得るようでないと。というか、ジャーナリズムってそんなものなのに。

日経社説 日雇い派遣の見直しが必要

 雇用が非常に不安定。単純労働のうえ派遣会社がマージンを取るので賃金が低い。社会保険にも入れない。技能が身につかない。一度こうした生活に入ると抜け出すのは容易ではない……。問題は多いのに、日雇い派遣の実態について全体像を示すような調査はないに等しい。
 厚労省が昨年夏に実施した調査では、日雇い派遣労働者5万1000人のうち75%を20代と30代が占めた。適当な定職がなく安易にこうした働き方を選ぶ若者がいるのは確かだ。企業にとっても便利な存在かもしれない。だが、現状を放置すれば、少子化で労働力が減るなか、社会の中核をになうべき若者が職業能力を磨く機会もなく、年老いて社会の“お荷物”になる可能性すらある。

 「調査はないに等しい」という状況をからだで掴むのが、聞屋さんのお仕事。

日経社説 警戒信号が点滅する日本の景気

 日本には政策金利引き下げ余地はほとんどなく、財政面でも打つ手は限られている。来年度予算を速やかに成立させ、ガソリン税暫定税率をめぐる混乱を起こさせない。国会同意人事である日銀新総裁の任命を中ぶらりんにしない。何よりも大切なのは、政策当局者が経営者や市場関係者と認識を共有することだ。

 これも、わろた、で済ませたいところだが、笑えない話だよな。

産経社説 【主張】成人の日 大人サイズの自我確立を - MSN産経ニュース

 こういう環境では、ともすればいつまでも自分の中にある世界が世界と思い込む子供のような肥大した自我を引きずりがちだ。それは本当の自我ではない。
 大人になるということは、自我を他者に映し出す技術にほかならない。そうして客観的に自我を把握するのである。その経験は人の喜びを自分の喜びとし、人の悲しみを自分の悲しみとできる心を育てるであろう。子供サイズの自我の殻を破って、自分以外の他者がひしめく世界へ堂々とはばたける大人サイズの自我を確立してほしい。

 わろた。

毎日社説 社説:台湾総選挙 陳総統の実績に厳しい審判 - 毎日jp(毎日新聞)

 中国は、独立反対の国民党が勢いを増したことを歓迎しているだろう。ただし忘れてならないのは、台湾の有権者は政権を選ぶ権利があり、その結果として議席の増減や政権交代が起きるということである。中国共産党は台湾の民主政治に学ぶべきである。

 日本で報道されているかな香港の民主化の最近の動向なのだが。
 あったっていうか今朝のニュースか⇒asahi.com:香港の民主派がデモ 行政長官の直接選挙移行に反発 - 国際
 マカオもね⇒asahi.com:マカオで政府批判デモ 数千人参加、高まる政府不信 - 国際
 台湾の今後はこうした全体の配置の問題もある。

毎日社説 社説:万能細胞支援 国産科学を上手に育てよう - 毎日jp(毎日新聞)

 すまん、表題に吹いた。内容を読んで苦笑した。まあ、どうでもいいけど。というか、科学って国産がどうという問題じゃないんだけど。

読売社説 台湾野党大勝 中台関係にどう影響するのか)

 3分の2以上の議席を握った国民党は総統罷免案を発議できる。無所属議員などを取り込めば4分の3を超え憲法改正も可能だ。馬英九・前党主席が総統選を制すれば、国民党独裁時代をほうふつとさせる巨大与党の政権が誕生する。

 理論的にはそう。そして飯を食っていくという死活問題もある。ただ、台湾現代史を知るほど、この人達の魂というものを思う。

読売社説 成人の日 確かな目で責任ある選択を : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 年内の衆院選も取りざたされている。1票を無駄にしないようにしたい。自分たちが求めるのは、どのような社会か。それを託せるのは、どんな政策を掲げている候補か。その1票は、将来の社会の姿を決める選択である。

 それはたぶん社会にありがちな嘘というものだろうな。まあ、嘘というのは言い過ぎか。

朝日社説 日雇い派遣―あまりに広がりすぎでは : asahi.com:朝日新聞社説

 執筆子、浮世離れしすぎですよ。

日雇い派遣の業界は、こんなにひどかったのか。改めて驚かされた。

 そういうひどい業界は朝日新聞の販売店にもある。世間を足で稼がない聞屋さんにならんでくださいな。
 これ必読ですよ。

cover
危ないお仕事! (新潮文庫): 北尾 トロ

朝日社説 成人の日に―「KY」といわれてもいい : asahi.com:朝日新聞社説

 これなんだろ。朝日新聞がご自身が「KY」といわれてもいい、というのは。まさか、KYのことお忘れなのだろうか。
 「元朝日新聞カメラマン、サンゴ損傷で事情聴取/東京海上保安部」(読売新聞1989.5.20)より。

 朝日新聞のカメラマンによる沖縄県西表島サンゴ礁落書き事件で、第十一管区海上保安本部那覇)と石垣海上保安部は、二十日午前十時から、東京海上保安部(東京・港区、久野昇一部長)へ、オオアザミサンゴに「KY」の文字を刻みつけて撮影した同社の本田嘉郎・元写真部員(41)の出頭を求め、自然環境保全法違反(サンゴの無許可採捕)の疑いで事情聴取を始めた。

曇り

 旗日。成人の日か。典型的な冬型。
 寝る前にブログとか書いたのがよくなかったのか、なかなか寝付かれず、iPodを聴いていたら暴走。まいったなとか調整してさらに目が覚めてしまった。そしてからだが冷えた。あまり冷えるってことないのだけど。でも、寝た。夢は覚えていない。