日経 春秋(10/29) : NIKKEI NET:社説・春秋 ニュース

 英国のポップス音楽CDのレーベルにエドセル(EDSEL)というのがある。エルビス・コステロやTレックスといった有名どころの作品も出すが、大体は、相当なマニアが相手の再発売もの専門のレーベルだ。

 Tレックス? 有名どころのTレックス?

産経社説 読書週間 本を読んで心を肥やそう

 心を肥やしても、この社説の執筆子になる程度。
 昨日これを書いた⇒finalventの日記 - そういえば私が高校生くらいのころ知的な子は
 脊髄反射的な反発があるかなと思ったがそうでもないようだ。まあ、どうでもいいネタというか、どうでもいい話ではある。
 80年代において非知は積極的な価値になった。E.H. カーなんか70年代は知的な階層は高校生でも普通に読んでいた。今考えればたしかに馬鹿げた世界だった。そして、E.H. カーを今頃マジで薦める馬鹿すらいる。だが、そんな馬鹿も必要なのかもしれない。
 勉強もしないで小利口なぶくまコメントを書いたりエントリを書いたりする、そういう才気みたいなものが、80年代から90年代にかけて賞賛された。趣味というかテイストというか、食とか車とかの品評でも洒落た情緒で書けばよいかのような脱知識化も是認された。
 そして本当に馬鹿が増えた。
 馬鹿で何が悪い。
 小谷野敦は親切だから懇切なガイドブックまで書いてしまった。

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バカのための読書術: 小谷野 敦
 しかたがない。
 ところで。
 史学というのは中にいる人は外の世界は変なものだと言うが、中にいる人は実は大きなコンプレックスを抱えている。史学というのは、地味な文献読みが基本であり、それは、基本的にはラテン語ギリシア語の学習を通じて、その方法論を学び取る。そこが日本の史学者にはほとんどできない。
 日本だと日本の古文書などがあり、江戸からの伝統もあるので、なんとく代替にしている。しかし、それは欺瞞なのだ。史学というのはその方法論は基本的に西洋の学問なのだから。

読売社説 [米財政赤字]「半減目標の達成後が気がかりだ」

 変な社説。
 ところで。

予算の「聖域」となっているイラク戦費が、さらに膨らめば、テロ対策費とともに、歳出増の圧力が高まる。

 これはそうなのだろうか? イラク戦争というのは、戦争の民間アウトソーシングだった。ということはqうぇrちゅいおp

朝日社説 障害者 差別をなくす千葉の挑戦

 新聞記者というのは現場をきちんと見ろよと思う。
 5年前の読売新聞の記事を引用したい。

心身障害者の泉が丘作業所 宇都宮市、複合施設整備を計画=栃木(2000. 04. 13)
◆日帰り介護機能も
 宇都宮市は十二日までに、心身障害者福祉作業所の「市泉が丘作業所」(同市泉が丘)を、授産施設と日帰り介護のデイサービス機能を備えた複合施設として整備する計画を明らかにした。市によると、知的障害者身体障害者の両方を対象にした複合型通所施設は、県内で初めて。来秋にオープンする予定で、「一人でも多くの障害者の社会参加につなげたい」(市高齢障害福祉課)としている。
 泉が丘作業所は一九七七年に開所した。市が市社会福祉協議会に運営を委託し、現在、二十一―五十四歳の男女二十八人が、電機部品の組み立てなどの作業を行っている。
 市内には障害者の作業所が十二か所、授産施設が四か所あるが、すべて定員いっぱいで、入所待ちの待機者が全体で約六十人いるという。このため、障害者が日常生活訓練や職業訓練を行う機会を増やすとともに、家族介護者の負担軽減を図るため、複合施設として整備することにした。

 差別というのは、「すべて定員いっぱいで、入所待ちの待機者が全体で約六十人いる」こういう状態を言うのだ。もっとつらい人々を物言わぬというだけで無視してきたのが、障害者自立支援法に反対してたやつらであり、見えない沈黙の差別を作り出していたのだ。
 そしてその入所待ちというのはどういう構造で支配されていたか誰も語らなかった。
 もっともつらい人からレベルを作り優先順位をつけていくというのが法だろう。これを、やつらは天下の悪法と呼ぶ。
 だが、たしかに障害者自立支援法は天下の悪法かもしれない。というのは、施設への補助は能率による。なので、「能力のある障害者が就職すると効率が下がるので、引き留めている施設もある」(読売2006.2.7)という状態になった。しかし、これは法の問題か?
 声高に差別が叫ばれているとき、声のない人はどのように置かれているのか見つめていかないといけない。というか、声高に叫ぶ者に警戒せよ。

ロワイヤルな話題

 ⇒Sankei Web > 国際 > 弟は爆破犯?仏大統領候補ロワイヤル氏に醜聞(10/02 16:54)
 ⇒[仏大統領選 ロワイヤル氏出馬宣言 社会党内選開始 夫婦対決は回避] / アジア・世界 / 西日本新聞
 今ここ⇒Telegraph | News | Royal loses her cool after boos from party members

A cascade of bad news has hit the once unstoppable campaign of Segolene Royal to win the French Socialist Party's presidential nomination.
 
Miss Royal -- derided by her rivals as a policy-light populist -- yesterday failed to conceal her indignation after she was booed and whistled by about half the 6,000 Socialist party members who attended a candidates' debate in Paris.