読売 8月15日付・編集手帳
◆炎と灰の色で塗り分けられた戦中に、また戦前に、帰りたいと思う人はいまい。大切な忘れ物を取りに戻りたい人はいるだろう。
故山本夏彦翁の言っていた真っ暗史観というのかな。
読売社説 [終戦の日]「『昭和戦争』の責任を問う」
これはこれで奇妙な議論だなという印象。
読売新聞は、昨年の夏以来、東京裁判の「戦犯」概念とは距離を置く形で、政治・軍事指導者たちの責任の解明作業を続けてきた。戦争への道を推し進めた責任、戦争を阻止できなかった責任、戦争を早期に収拾できなかった責任である。
検証の対象期間は、日中戦争に先行して1931年に始まる満州事変から、対米英蘭(らん)戦争の終結までである。
この間の一連の戦争については、いまだに呼称さえ定まっていない。大東亜戦争、太平洋戦争、アジア・太平洋戦争、15年戦争……。いずれも地理的、あるいは歴史経緯的に、なんらかの難点が伴うためだ。
読売新聞は、これを地理的概念や歴史観とは関係のない「戦争の期間」で括(くく)り「昭和戦争」と呼ぶこととした。
「昭和戦争」?
代表的な例が、自決した近衛文麿首相である。決定的諸局面での優柔不断、判断ミスの連続で、ずるずると軍部の主張に押し流された責任は、極めて重い。
松岡洋右外相も、日独伊三国同盟の推進・締結という国際情勢についての誤断により日米開戦への道を開いた。「A級戦犯」として起訴されたものの、判決前に病死し、判決は下されなかった。
その他にも、いわゆるA級戦犯以上に実質的な戦争責任があったのに、訴追もされなかった軍事官僚たちがいた。陸軍参謀本部、海軍軍令部の参謀である。
山本五十六も? リストを見ていないのでなんだが。
NHKスペシャル「日中は歴史にどう向きあえばいいのか」見たよ
⇒NHKスペシャル「日中は歴史にどう向きあえばいいのか」
日本・中共側の交渉史を短い時間で手際よくまとめていた。特に斬新な視点もなければ新味もないが、バランスが悪くもなし。
一点気になるとすれば、台湾・国民党政府側の見解がほとんどなかったので、そのあたりと、本省人史の問題から全体を作り直せる部分はあるかなと。
後半の討論みたいのは普通の識者なんでごく普通の見解にまとまっていた。総じて、日中間の共通歴史認識を形成するのは難しいだろうというあたりでまとまっているのが、どちらかというとよいでき。
直接的な引用ではないが、南京事件など現状では触れないほうがいいでしょうという示唆も数名からあり、まあ、それもそんなところかな。
日本タンカーからインド洋に約4500トンの原油が流出
⇒asahi.com:商船三井のインド洋原油流出、日本企業で過去最大規模の可能性 - ロイターニュース - ビジネス
⇒BBC NEWS | Asia-Pacific | Japan tanker's Indian Ocean spill
But environmental impact would be limited because the collision occurred out to sea and the oil should disperse naturally.
環境被害は限定されているとのこと(陸を離れているからということらしい)。
⇒Japan tanker spills crude oil in east Indian Ocean | Reuters.com
The spokesman said the company has not yet determined whether it can deliver the crude oil to the buyer.
なんか含みがある?