年間百冊の読書

 話はこれ⇒はてなダイアリー - はてな年間100冊読書クラブとは

 ちょっと複雑な気持ち。
 黙っているが吉かもだけど、ざらっと。
 割だと三日に一冊。一週間に二冊。それって、フツーじゃん、っていうと嫌がれるか。というか、本のかたちをしたものを一週間に二冊というのは、選びようによってどうってものでもない。
 新書なんかでも最近はれいの「バカの壁」がブレークスルーだったか、口述本も多いから、こういうのは、なんというか、読むというよりは聞いているというもの。それで悪いわけでもない。
 古典を読めとか、難しいものを読めとも思わない。
 本というは楽しくなくてはというか、どう本の楽しさを見つけるか。だから、推理小説が好きならそれでもいいし、どうこういうことでもない。
 教養というのはちょっとひっかかることはある。中国や日本の古典教養が新聞なんかでもすこんと抜けているかなと思うことがある。しかし、中国古典ヲタみたいな人もけっこういるし…そのあたりがなんとも。

今日の新聞各紙社説は…

 特にメインの話題もない。毎日新聞の中絶話が気にはなる。
 うまく言えないし、言うと変な話になるのだが、日本の中絶の高さは、子供や若い人の無意識を蚕食していると私は思う。子供はなんとなく身近な親や大人や社会から、無意識的に「お前を殺すかもしれなかったけどな…」というメッセージを受けているのだ。
 このあたりの感性は学者とかは持っているか、あるいは文学者は、…と言うまえに、私が狂人扱いされかねないので、言うにつまる。ので、ここまで。
 いや、一言だけ、大人の男が、子供に「お前が生きていることが俺は嬉しい。お前が生きるために俺は生きている」という無意識のメッセージを出さなくてはいけない。どう出すかというのは、基本的には生き様の問題なのでむずかしい。

●日経社説 保守路線を引き継ぐ新法王

 台湾はぁ?と突っ込む。

●日経社説 明暗交錯、米国経済は大丈夫か?

 ネタとしてわからないでもないが、その前に、中国、EUそして日本は大丈夫かと問わないと話にならんと思う。

●毎日社説 少子化 看過できぬ中絶32万件

 これはよい。というか、良い方向に予想がはずれてうれしい。

厚生労働省の統計によると、03年度の人工妊娠中絶手術は31万9831件を数えた。出生者数の3分の1弱に相当し、実数は倍以上に上るとの声もある。

 問題はそこなのだ。私は日本の中絶率が高すぎるとかつてよく書いた。それに対して、統計をみるとそんなでもないですよとコメントをいただいた。それって本当だと思いますかと返答すると、いやと回答を得たように思う。そこで議論は終わる。実態が数字になっていないからだ。
 中絶率の高さと隠蔽は実は日本社会の、というか日本の歴史、文化の大きな問題だ。
 が、もうあまり議論したい気にもならない。

●毎日社説 参院憲法報告 歯切れ良いのは二院制だけ

 単純に思うのは、くだらない。日本の二院制は意味ない。二院制自体が意味ないわけでもない。
 日本国憲法は連邦制を念頭に書かれていると私は思う(nationとstateが言い分けされている。とすれば二院の意味もそこから演繹されるはずであった。が、歴史はそう進まなかった。今となってそれを蒸し返す気もないが。

●読売社説 [『反日』デモ]「綻び始めた?中国の情報統制」

 いい加減なことを書いていると思う。

 急成長する経済と閉鎖的な政治システムの生む矛盾が、“チャイナリスク”を生んでいるのではないか。

 ちがうよ。開放的な政治があれば中国自体が成立しない。それでいいのか?いいわけないでしょ。
 ところで問題はシスコのルーターか?

●朝日社説 企業買収 目の敵にするのでなく

 最後の蛇足がなければ90点の社説。

●朝日社説 郵政民営化 また「小泉劇場」なのか

 問題は小泉ではなく郵政問題の結果。結果の最大ポイントは、郵政が貯め込んだ金を誰が管理するかという一点。郵便事業などはとりあえずどうでもよい(国家が運営すべき)

トルストイ「戦争と平和」なんてものも若気の至りで読んだが…

 後年思うと、こういう本こそ若気の至りで読むものであった。
 後の人生、いろいろ思うことがある。歴史もしこたま学べる。
 じゃ、若い衆、読んでみ、とはちょっと言い難い。
 西洋文学は翻訳し直さないと現代日本語では読めないものがあるし。
 
戦争と平和 1 (1)



著者:トルストイ

販売:新潮社

価格:\740

媒体:文庫



通常2〜3日以内に発送

 
 そういえばと思って岩波を見るとorz
戦争と平和 1 改版 (1)


著者:レフ N.トルストイ

販売:岩波書店

価格:\735

媒体:文庫



通常2〜3日以内に発送

 改版とあるので訳者をみたら、米川正夫だよ。余は米川正夫であるだよ。
 アマゾンの評が面白い。

現在、この作品を文庫本で入手できるのは岩波と新潮ですが、訳の新しい新潮版が改版をしてくれないので(平成15年10月現在)、こちらを選びました。あまりにも登場人物が多いので、途中で訳が分らなくなるのですが、そういう時は巻末の内容目次(新潮版には無い)でおさらいをすると良いでしょう。読了後は旧ソ連版の映画を観る事をオススメします。

 あ、そうそう。人物関係や呼び名のエーリアスなどメモを取りながら読んだほうがいいのですよ、っていうか、そのあたり、薄いガイドブックがあるといいと思う。
 ソ連版の映画? オードリの出るやつじゃないのだよね。見たことあると思うが記憶にない、ってか見たのはパチモンだったように思うので違うでしょと。
 
 あ、これか。
戦争と平和



著者:

販売:アイ・ヴィー・シー

価格:\15,540

媒体:DVD



通常24時間以内に発送

 
 ちなみにオードリのはこれ。見なくてもいいよ。
戦争と平和


著者:

販売:パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン

価格:\1,575

媒体:DVD



通常24時間以内に発送

電話屋のせがれとしては…Skypeには抵抗あり

 ⇒で、Skype(スカイプ)ですね。

 ま、いろいろ思うのだけど、電話っていうより、チャットだろうし、それがその技術で普及するならそれはそうかなと…なにを言ってんだかですが。

父は誰かと問う権利が子どもにあるか…

 と、随分考えていたことがある。結論は…曖昧。
 現在、夫でない精子で生まれた場合、その子は生物上の父を知る権利みたいなものが確立されつつある。
 じゃ、ということでもある。
 ところで、そう問われて、女・母はどう答えうるのだろう。これが意外に難問。
 話が素っ頓狂に飛ぶが、キリスト教の比喩というか処女降誕というのはこのあたりの暗喩にもなっているというか、ある種の社会原理でもあるのだろう。
 というのは、日本って処女降誕というのを、ぎゃはははぎゃぐぎゃぐ、っていう文化なんで、それをマジこいて受けている文化というものがあるのを理解しえない。

2003年デュレックスによると…

 ⇒日本人のセックスと性の健康に関する実態調査

また、日本人のセックス回数は年平均42回で、世界の平均(127回)と比べると非常に低く、これはグローバル セックス サーベイに参加した34ヵ国と比べても最下位の極めて低い数字となっています。近年の傾向としては、過半数の人がセックス回数が減少していると回答しています。

 おっとこんな情報が存在している
 ⇒おすすめコンドームを探そう! コンドームまとめサイト

育てられない子どもを生むべきではない…

 という言説が正しいかどうかは、その人の信念や社会通念が決めるもの。
 しかし、社会通念が人の信念を形成していると見てもいいだろうから、それは社会規範のある一部なのだろうと思う。
 社会のバリエーションとすれば、育てられない子どもを社会が受け取る社会構造のありかたとなる。

ゴリラである自分…

 以前読んだエッセイ。詩人だったと思うが、名前を忘れた。話は人生相談みたいなもので、相談者が人生でつらいことがある、だったか、試験が恐いだったか、そんなこと。回答は、お前がゴリラであったことを信頼せよ、というものだった。
 我々は、ま、私のようなヘタレの極ですら、今、生きているということは、それだけで進化の最終的な勝利者である。まさかぁと笑いたくなるようだが、そうなのだ。とすれば、ここに至る生命個体はかぎりない死とチャレンジを越えてきたわけで、それは進化論的にはゴリラではない類人猿であれ、そのサルは生き延びたのだし、それはまさに生き延びる力をここまでエクスパンドしてきた。私一人がここで潰えるとしてもその力は強い。
 と、ふと思ったのだが、「私」が弱さと思っているものも、案外、その進化勝利者の一つの結果であるかもしれない。
 ま、現代進化論からすれば、適者としての勝利者が生き残るというものでもないだろう。
 それでも、我々の生命のコアの部分には、言葉にされない、サバイバルの知恵が膨大に埋まっているわけだし、それを信じる、ある種の無意識の構えというか、心のありかたというものはあると思うし、そこで、ゴリラは「生きろ!」とドラミングしているはずだ。

朴東宣、さらにキター

 日本語で読める記事としてはこのあたり⇒北担当特使の職務停止 国連のイラク支援計画疑惑

 ストロング特使は北朝鮮問題で朴容疑者からアドバイスを受けるなどの関係があったことは認めているが、不正への一切の関与を否定している。

 ちなみに⇒極東ブログ: 朴東宣のことを淡々とブログするよ

 朴東宣は東京にいるとの噂もあり。
 ⇒告発の韓国人は東京に 石油交換疑惑で韓国紙
 御近影⇒http://www.washingtonpost.com/wp-srv/photo/postphotos/asection/2005-04-19/12.htm