今日の新聞各紙社説は…

 主要なテーマは米一般教書なのだが、たしかに米一般教書は総花的に扱うものだが、それでも毎日社説のようにそのまま総花的に移しては議論にならないし、およそ、主眼というものはある。それは公的年金でしょ。だが、各紙ともにイラク戦争とかにこじつけてしまった。日経ですらだめだ。
 確かにこの問題は難しく、私もちょっとおいそれと極東ブログには書けない。書くとすればそこを書かなくてはならないからだ。
 各紙ともに内部に経済担当がいるのだから、そこと煮詰めて現状なりを書けば、日本にとっても有益だっただろう。

毎日社説 米一般教書演説 慎み深く、懐深い外交を

 これもダメのレベルだ。論の体をなしてない。

ブッシュ政権が01年の発足当初に「慎みある外交」を掲げていたように、対決を対話に、戦争を外交に引き戻す努力が今ほど必要な時はない。そんな慎みと懐の深さをどの国にも感じさせてこそ、米国は米国らしくなる。

 添削なら全削除。
 ダメな理由は国連に触れないからだろう。「戦争を外交に引き戻す努力」が浮ついてしまう。

朝日社説 「一太郎」判決――絵文字が招いた大騒動

 一日で遅れた意味がわからない。昨日の他紙よりわかりやすいが、解決の方向性はない。

ただ、双方に望みたいことがある。最終的にどちらが勝つにせよ、利用者を不安にしたり、大きな損害を与えたりすることがないようにしてもらいたい。

 民事なのだからそういう視点もあるかと思うが、その前に朝日の立場を明確にしないと論にならない。というか、その立場は常に絶対正義なのだろうか。

朝日社説 ブッシュ演説――現実をもっと見据えて

 これは論旨がまとまっていない。今回の一般教書のポイントは公的年金の改革だった。それをむりにイラク戦争にこじつけている。もちろん、執筆者やシンパにはそう見えないのだろうが。

だが、こうした内政改革をいかに強調しても、その行方はイラク情勢の今後が大きく左右する。イラクへの派兵が長引けば軍事支出の膨張が続き、財政赤字を任期中に半減させるという公約は絵に描いた餅になってしまう。

 それはそれで別の問題だし、米国という国は軍産がなければやっていけない。しかも、今回の戦争によって傭兵マーケットを開いてしまった。単に朝日を叩きたいがために言うのではない。もっとしっかりしてくれ朝日と思う。