曇り

 じんわりと夏ばてというか、暑さに飽きてうんざりする。エアコンでしのげはするのだが、寒暖差はあり、それもうんざりとする。
 8月31日、小中学生の夏休みの終わり。懐かしいなと思う。
 30歳になったとき、え?と驚いたものだった。40歳でもそうだった。そして50歳も過ぎた。振り返ると速いものだと思うが、世界は変わった。自分も変わった、と言いたいところだが、それほど変わらない。いや、変わりはするのだが、その変化にあまり気がつかない。いや、気がつくともあるのだが、その重要性は摩耗する。
 ネットなどを見ていると、若い人も使うせいか、若い肉体の映像が溢れている。いや、ヌードという意味だけではない。若いというのは身体が若いということだし、人間というのはああいうものだろうと思う。政界ですら私より若い人が多い。若い人を見て若いものだなと思うのは、自身の老いの身体を思うからだが、ここも奇妙な逆説だが、なるほど年相応に老けているし、若作りもしないのだが、ある面、30歳のころからそれほど変わらない。体型が変わらないせいもあるだろう。生まれつきのものだろうが、これも変な感じだ。