朝日 武器貿易条約―強い内容での採択を : 朝日新聞デジタル:社説

 条約が結ばれれば、一般的な武器を幅広く規制する初の国際約束となる。紛争に苦しむアフリカや、麻薬がらみの組織犯罪が多い南米諸国が熱心に取り組み、武器輸出大国の米国や中国、ロシアなどは慎重だった。

 これ、一種の詐術のようなもの。
 どこが問題かというと、近年の世界紛争を深刻にしたのは「武器輸出」というざっぱくなくくりではなく、通常兵器というか小型兵器。別の言い方をすると、正規軍でなくても利用できるようなもの。で、その最大の源は中国。そしてロシア。米国は国家戦略上の兵器が多い。

 それでも米国が「まだ時間が必要」と言いだし、ロシアなども同調した結果、採択は先送りされた。

 問題は陰で黙っている中国なんだが。

 米中ロは、国連安全保障理事会常任理事国である。紛争を防ぎ、犠牲者を減らす試みでは、特別の責任があることを自覚する必要がある。

 でもそれはそうなんで、こうした議論はもっと緻密に行うほうがいいし、詐術めいた社説をばらまくことではないよ。
 ネットの「暴力装置」の馬鹿さわぎでも、暴力というのが国家の本質であるということは、国家が諸暴力を独占管理する(装置化する)という意味なのだが、まったくわかってない人が多かった。