社説動向

 朝日が木嶋佳苗事件裁判を今朝になって出してきたことは、出したという点で評価したい。内容もよく書けていた。さっさと出せばよかったのに。
 原発問題は迷走している。基本的に中期の国策に依存したテーマだが、今年も泥縄で対処しなければならない。ということは妥協点を探るということだが、各紙とも原則論や正義を掲げていて、お話にならない。
 祇園事故については、ようは、こうした事件を最小限にする制度設計の問題で、差別祭りをしないように妥当で多数の利益となる均衡点を探るようにするしかない。
 とはいえ、とにかく、社説のみなさん、正義に飢えているという印象はある。それが、現在の輿石体制みたいなものを引き起こしたのだから、ここは70過ぎの政治家には引退してもらい、地味に妥協点を探る、政治を事務のようにするしかないだろう。