日経新聞社説 対中戦略で米国と突っ込んだ協議を :日本経済新聞
つまり、米政府は普天間問題を打開できない日本に見切りをつけ、グアム強化などの対中戦略を優先する決断をしたわけだ。このままでは米側は日本との協力をさほどあてにせず、対中戦略を進めることになりかねない。
では、どうするか。日本としては在日米軍再編をめぐる今後の日米協議で、部隊の移設先やその人数だけでなく、その底流にある対中戦略の進め方についても突っ込んで協議すべきだ。
これもWikileaksでアウトラインは出ている。つまり、無理。
特に重要な議題は、日本周辺の米軍の抑止力をどう保つかである。沖縄の海兵隊はグアムだけでなく、遠く離れたオーストラリアやハワイにも分散される方向だ。それで日本周辺の有事に即応できるのか、米側ときちんと擦り合わせてほしい。
これも方向性が違うのだが。現段階では米国側では説明しづらいところ。
本来なら、田中直紀防衛相は司令塔を担わなければならない。しかし国会答弁で迷走する姿を見ると、心もとない。野田佳彦首相は指導力を発揮し、米側としっかり協議できる体制を整えるべきだ。
あと二年、異変がないことを願うばかり。