朝日新聞社説 南スーダン―PKO、慎重に丁寧に : asahi.com(朝日新聞社):社説

 現地では約8千人の軍人や警察官らでつくる国連南スーダン派遣団(UNMISS)が作業する。その司令部要員として、自衛隊は年内に2人を送り、来年1月からは道路の補修などを担う約200人を、首都ジュバに展開させる方針だ。
 この派遣を、私たちは基本的に支持する。
 米国に続く世界第2位のPKO予算を拠出している日本は、平和構築を外交の看板にしてきたし、これからもそうあるべきだと考えるからだ。

 で、イラクを支持しなかった理由というのはなんなんでしょうね。

 国内では部族対立がいまなお頻発している。北部の国境近くでは10月末に、反政府武装勢力と政府軍が交戦し、数十人規模の死者が出ている。さらに油田をめぐる紛争も続いている。
 武力衝突の現場と派遣先は離れているものの、ここは派遣直前まで、5原則を守れるかどうかを見極める必要がある。

 武器使用問題は、日本の国際協力のあり方を根本から変えるほど重要なテーマだ。今回の派遣とは切り離して、時間をかけて議論するのが筋だ。

 これなんだが、一定の作業が終わって、国連からあっちもお願いとなれば断りづらい。朝日新聞も知らないわけないんだが。ほいで、「今回の派遣とは切り離して」と事実上丸腰の自衛隊員を事実上の戦場に送るのを、「私たちは基本的に支持する」というのだから、覚えておきましょうか。

 自然の厳しさも侮れない。何より蔓延(まんえん)する伝染病が心配だ。雨期は4月から半年近くあり、道路が寸断され、活動に支障をきたしそうだ。

 ハイチのこともお忘れ無く。
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