毎日新聞社説 社説:陸山会事件有罪 小沢元代表の責任重い - 毎日jp(毎日新聞)

 資金管理団体陸山会」の土地購入を巡り、政治資金規正法違反(虚偽記載)に問われた元秘書3人の判決で、東京地裁は執行猶予付きの禁錮刑を言い渡した。
 元公設第1秘書、大久保隆規被告は、中堅ゼネコン「西松建設」からの違法献金事件でも併せて有罪と認定された。注目されるのは、判決が小沢事務所とゼネコンの長年の関係にまで踏み込んだことだ。

 ここまで踏み込むのかとは思った。

 ゼネコンとの癒着こそ両事件の本質だと判決は切り込んでいる。
 事件を巡っては、「形式犯に過ぎない」との批判もあった。だが、判決は民主政治の下で政治資金収支を公開する意義を強調し、多額の虚偽記載を「それ自体悪質というべきだ」「国民の不信感を増大させた」と厳しく批判した。同感である。

 まあ、時代が変わった。

 4億円の原資について、小沢元代表側の説明は二転三転した。また、昨年来、小沢元代表は国会で説明をせず、特に自身の強制起訴が決まった昨年10月以後は、「裁判の場で無実が明らかになる」との姿勢を貫いてきた。もちろん、刑事責任については、来月始まる刑事裁判の場で争えばよい。とはいえ、秘書を監督する政治家としての責任はまた別だ。

 そこが問われる、と。