読売新聞社説 ムバラク公判 民主政権樹立への通過儀礼だ : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 独裁体制を清算し、民主化を進めるため、過去の断罪は必要である。

 本末転倒というところかな。重要なのは、合法性ということ。ムバラク裁判はやるなとはいわないが問われているのはその一点。ところが、現行のエジプト政府は、もうなんども言ったけど、合法政府ではなく、クーデターで成立している。私がクーデターというのは比喩でもなんでもなく、実際に憲法にそくした政治権力ではない。しかも議会も機能していない。つまり、実際ははなから合法性のない政府。そこで司法だけに合法性があるのか。

 エジプトは今後、民主的な選挙を実施し、軍の政治への関与を薄めていく必要がある。それが、現在の混乱から脱する道である。

 議会から政府をたてて憲法を立て直して、軍をそこに装置として収納しなければならない。
 でも、端的にいうけど、無理というもの。
 そして先決の課題は、国民経済。そこが崩壊していくからすべてが壊れていく。