終風日報編集後記 他者をメディアとする風潮

 紙面の話題がまばらな印象を受けた。それはそれでよいのだが、ニュース性に乏しいようにも思えたので微調整した。先日はもうちょっと大人っぽい艶みたいなトーンが出るといいかといろいろ調整したが無理だった。▼このところ個人攻撃というのでもないが「私(finalvent)」への評価を向けてくる人が少し増えている。私の提起した具体的な議論への批判なら具体的な対応も可能なのだが、それをすとっばして「私」が話題になるのには対応しようもない。ご自身のブログでfinalvent論でも展開されたらよいのではないか。▼矛盾した言い方になるが、私にはさして自己主張はない。政治思想などもあまりない。つまり凡庸なブロガーなので、そんなに私などを話題にしてくださらなくてもよい。が、そうは見えないのだろう。というあたりで、なにか、他者をメディアとして自分を主張したいのではないだろうか。▼自分に主張したいことがあれば、インターネットで主張できる世の中になった。ところが実際にはそうはいかない。そして、自己主張しているかに見える「人」というのがあたかも幻想のメディアのようになっていく。つまりメディアを求めるという気性がある。なるほどそれでは自己主張の内容があるわけもない。