毎日新聞社説 社説:日米安保協議 「対中」は多角的外交で - 毎日jp(毎日新聞)

 とはいえ、「対中国」の柱が外交の強化でなければならないのは明らかだ。日中両国が掲げる「戦略的互恵関係」の前進を図るには、尖閣諸島沖衝突事件で損なわれた両国関係の立て直しを急ぎ、相互の政治的信頼の増進を基礎としたさまざまなレベルでの交流や協調行動の拡大が必要である。当面は防衛交流の再開やアジアの災害に対する協力の具体化などが挙げられる。また、日米関係だけでなく、中国との間で課題を抱える東南アジア諸国との連携を強化することも有益である。こうした重層的な対中外交戦略の構築こそが両国関係を前進させる基礎となる。

 まあ、端的にいうと、日本の世間知らずここに極まるの感。外交が生きるのは軍事的な裏付けがあるからで、日本の場合は日米同盟しかありえないのに、毎日新聞社説は倒錯しきっている。しかも、「東南アジア諸国との連携」とか美名のつもりだが、現状のベトナムやフィリピンの情勢を見るならどういう意味になるかはほぼ自明。
 朝日新聞もそうだがもう知的荒廃の風景。