快晴

 暖かくなるらしい。新緑が美しい。東京に戻って東京の新緑を見たころはなんともいえぬ居心地の悪い感覚があった。あれはなんだろうかと人に問うと、木の芽時というとのことだ。そういう言葉があったなとは思ったが何か違う。なにかもっと剥き出しの性欲のようなものを見るまぶしさといったものだった。なぜこの木々たちはこうまで生命に溢れているのだろう。何をかくまで拙速にと。しかし、それにも慣れた。沖縄で八年、東京で八年。折り返した。さて次はどこへという奇妙な思いがときどきわくのだが、なかなか若いときのようにはいかない。
 テルマエ・ロマエの三巻目が出ていたので読む。面白い。二巻目は、これはだれるか編集さんの入れ知恵で伸びるかと不安にも思ったがそんなことはなく普通にナンセンスでしかもローマの背景もきちんとしていて面白かった。映画にもなるらしいがそれはたぶん見ないだろう。

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テルマエ・ロマエ III (ビームコミックス): ヤマザキマリ