朝日新聞社説 チェルノブイリ―福島事故で教訓新たに : asahi.com(朝日新聞社):社説

 朝日新聞だからこういう社説を書いてしまうのだろう。

 時間をおいてがんなどが発症する放射線被害の特徴から、事故が原因の死者を国際原子力機関IAEA)は、今後の数も含めて4千人と推定する。だが専門家の間には、汚染地の広大さから数十万人の死者が出るとの見方もあるほどだ。

 これは奇妙な話で簡単に解けない。さらりとさも科学には多様な見方があるということではない。ある、コミットを要求するのだが、朝日新聞はそこに自覚的ではない。

 国際社会は原発をめぐるこうした新たな事態にも、早急に取り組んでいく必要がある。

 そして締めはこうなる。死者のことは概念化されているのだ。その死にコミットできないことがこういう軽薄なイデオロギー的な慰撫を生み出し、それは私からしてみれば、今回の原発事故の歴史と同型になるものだ。