晴れ

 新緑が眩しい。沖縄のうりずんを思い出す。暮らして二、三年後だったか沖縄にも四季はあるものだと思うよになり、うりずんの感覚を得たものだった。とはいえ、もう清明も終わっている。
 昨日の朝日新聞社説のところでCBIRFについて書き、補足もしたが、彼らが日本を去る。ということは2号炉の崩壊はないと見てよいのだろう。すでにヨード剤の配布も終わっている。事態は膠着とはいえ巨大な危機は脱しつつある。そう思うと奇妙な脱力感もあり、新しい日常が始まるのだろうと思う。
 戦争も、まあ日中15年戦争という言い方もあるが、いわゆる非常時たるは1年くらいだったのではないか。もちろん、地域によっても違うが。そして非常時は戦後のであったかもしれない。特異な生活空間の持つ、魔力というのとも違うが、歴史的な非日常性というものを考えさせられた一か月余であった。